音の揺らぎによる心地よさとか、手法の話じゃありません。
「
そんなもん知っとるわい!」 とか 「
当たり前やんけ!」
とか言われそうなネタなんですが。。
娘のEギターを弾いてて気がつきました。
ギターでもビブラートはかけます。
ビブラートをかける事により、サステイン、リリース(減衰後の音の保持)
時間が延びます。指をプルプルやることによって、弦がフレットにこすり
付けられて、消えようとしてる振動が長持ちします。

※話は横道にそれますが、アンプのところにギターを持って行って、
スピーカーからの音と弦を共鳴させて音を長持ちさせるって荒業も
ありましたよね。。Jimmy さん。
でこれを二胡に置き換えて考えると。。。。
二胡の様な、擦弦楽器は、弓を止めてしまえば、ブチっ!と 音が消えて
しまうので、ビブラートによってサステインが延びるなんてことはありません。
でも、似たような効果があるんです。
たとえば、一弓四拍とか、八拍なんてロングトーンの時、弓の速度は
ゆっくりに(遅く)なります。 速度が遅いということは、弦が弓からもら
うエネルギーが少ない。 つまり音が小さくなります。
ここで、登場するのが、ビブラート。
ビブラートを行うことにより、
これまで弓に擦られるだけだった弦が、自ら動いて弓に擦られに行く。
弓から貰うエネルギーに加えて、指から貰ったエネルギーが加わる。
これによって、
遅い弓で、弱っちかった音が、はっきりとした音になる
つまり、音量アップする。 と思うんですが、どうでしょう?
ちなみに、このビブラートは指で弦に圧を書けるビブラートであって、
弦の長さをビミョ~に変化させるタイプ(指の角度変化、位置変化)では
効果がないと思われます。
この効能は、特に音が小さくなってしまう、高音部でより効果的でしょう。
ビブラート無しだと、カスカスの音だったのが、ビブラートをかける
とクリアな音になったりします。
これは、一度スペクトル分析してみる必要があります。
ところで、高音部の音量が小さくなり、音質も痩せた感じになってしまいます。
これは擦弦楽器の宿命のようなもんですが
「バイオリンとの比較」ってテーマで分析してみたいと思います。