二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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弦の劣化 その4(内弦の延び)
内弦は、外弦と異なり二層構造です。
張力による延びとその影響は、一層の外弦とは異なると思われます

これまでの元素分析では、
内弦は、だいたいどこのメーカーも
芯の部分は外弦と同じ材質で、
外側の巻きの部分は異なる材質が使われていることが判明しています。

これに張力がかかった場合、芯と巻きで異なる延び具合となるはずです。
もちろん、それは計算づくて弦は設計されているでしょうから、
張力がかかったからといって、いきなりダメになる訳じゃないでしょう。

弾き込みが激しい場合や、長時間じわじわと張力がかかった場合に、
材質と構造(巻き)の違いによる影響が出てくると思われます。
b0098997_213828.jpg
巻き線は一見均一に巻きつけられているようですが、実際には、
バラツキ(不均一さ)があると思われます。これが左右から引っ張られた場合、
その不均一さは、下側の絵の様に、より大きくなります。

ここで、よく解らないのは、巻き線が芯にどうやって接着しているのか? です
圧着されているのだとは思いますが、芯線と巻き線が別々に延びるわけ
ですから、どこかの時点でお互いにくっついていられない臨界点があるはずです。

ここでも、ゴチャゴチャと書いてますが、延びた場合の影響は、
基本的に外弦と同じでしょう。
張りがなくなり、音量が下がる。
合金の不均一性と太さの不均一性により、延びやすいところと、
延びにくいところがある。  これが音質に影響する。 
内弦の場合これに加えて、
巻き線の不均一性と、 芯と巻き線の剥がれという要素が加わります。

これまでの考察では、内弦のほうが、外弦よりも劣化による影響が
激しいんじゃないかと思えてきました。
実際どうなんでしょう? 

そんなにヘロヘロになるまで使ったことがないので、わかりません・・・

その5に続く、 (錆に関して)
by soukichi_uchida | 2010-04-19 02:25 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(6)
弦の劣化 その3 (延びと不均一性)
弦の延びって、金属の延びなんで、こんなことは専門に研究してる人たちがいるでしょう。素人があれこれ考えてると、ツッコミ入りそーです。むしろ nishino さんとこの専門ですね。

で、今日は、弦の不均一性と延びを考えます。

これまでは、弦の材質が均一で、太さも一定だとして考えてきました。
でも、実際には、材質や太さにバラツキがあるはずです。

●材質の不均一性の影響

弦の元素分析でも明らかな様に、弦は合金です。
異なる金属を混ぜているのですから、必ずしも均一とは限りません。
混ざりの良い所、悪い所があるはず。

混ざりの良い所と悪いところは、張力がかかった時の耐久性が違うはずです。 
そんな弦に張力をかけると、延び易い所と延びにくいところが存在します。 
こんな感じ。 ↓ 
b0098997_14181219.jpg

●太さの不均一性の影響
弦のような線材を作るときは、棒状の材料に圧力かけて引っ張って、
線材が出来上がります。機械の精度や、作業者の腕なんかで、
太さのバラツキってあるはずです。

太いところは、引っ張りに強く、細いところは弱い。
b0098997_14384642.jpg

ということで、
弦に長時間張力をかけることいよって、弦は延びる。 
それだけじゃなく、元々の不均一性に起因して、
沢山延びているところと、あまり延びていないところができてくる、って事です。

これが、音にどう影響するのかは、よくわかりませんが、
その弦が生成する理想の倍音構成ってのがあるとすれば、
そこからずれた構成になるんじゃないかなとも思われます。
それよりも、こんな状態になった弦は、切れやすい。
そっちのほうが、重要かも。

-------------
弦の元素分析をやってて思ったのは、 成分はそんなに変わらないのに、
値段の差が一桁あったりする。
この理由はやっぱり、
採用する合金の質の良さ(均一)と、線材にする時の仕上げの均一さ
なんじゃないかと思えてきました。
音はともかく、それだけで、耐久性が違ってくるわけです。

耐久性がいいって事は、音質と音量に変化が無いってことですよね。

その4 に続く、 (内弦の巻き線)
by soukichi_uchida | 2010-04-18 15:02 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(1)
弦の劣化 その2 (弦が延びる訳2)
演奏頻度が高いと、弦の劣化が激しいという話をよく聞きます。
なんででしょう?

そりゃー弾きたおすんだから、劣化も激しいよ。
と言ってしまっては、身も蓋もありません。。(^_^;;

なんでなのか、その理由を考えてみましょう。

弦は振動の間で、「延びて元に戻る」を繰り返しています。
b0098997_22442813.jpg
だから、何度も何度も振動を繰りかえし、しかも激しく弾いてれば、
元に戻らなくなって、ヘロヘロになります。 
つまり延びてしまう。

一旦延びてしまうと、後は、「その1」と同じく、
張りがなくなる、音量が減少する。 ですね。

なんか、しょーもなかったなー。

まあ、延びる、細くなるっていっても、
目で見て解る範囲のもんじゃありませんよね。。
でも、時間が経ってしまった弦ってのは、
弾いた感触とか、音の感じとか、解りますよね。

分析機器としての、人間の感度と分解能ってのは、機械じゃまだまだ
追いつけないところがあります。
ちょっと前まで、人間が匂いで解るものが、機械には解らなかった。 
今はそこそこ言ってますが、犬にはまだ勝てないようです。。。

その3 「錆」に続く。。。
by soukichi_uchida | 2010-04-17 22:56 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
弦の劣化 その1
Jimmy さんに、いいネタをいただきました。

弦の経年劣化と音の関係」ってお題ですが、
まず「弦の劣化ってなんだ?、なんで?」を考えてみます。

弦の劣化は大別して2種類あると思います。

錆と延び。

それぞれからの影響を展開する前に、弦の固有振動を思い出しましょう。
一定の長さで、張られた弦が持つ、固有の振動数は いつもの式で表されます。
b0098997_1335914.jpg
 L:弦の長さ(駒から千斤までの距離)
 ρ: 線密度 Kg/m (1m あたりの弦の重さ)
 T: 張力  (弦を張っている力)
この式に対して、錆と延びがどう影響するかを考えてみましょう。

●「延び」に関して
ギターの弦は6本で約1t の力で張られているとの話を聞いた事があります。 
二胡は2本ですから、その1/3 だとすると、300Kgぐらいの力で2本の弦が
張られていると想像されます。(何ケタも違うってことはないと思います)

これだけの力がかかっているのですから、二胡を演奏する事無く、長時間放置
しているだけでも、弦は少しずつ延びます。

で、弦が延びる事により何が起こるか? ですが
 延びる ⇒ 細くなる =単位長さ当たりの重さ(線密度)が減る
です

線密度ρが小さくなり、他の条件 弦の長さL、張力T が同じだとすると
T/ρ の値が大きくなり、振動数(周波数)が増加します。

音の高さが変わってしまっては困るので、張力Tを調整することになります。
つまり張力を小さくする ⇒ 弦のはりを緩める

長々と書いてきましたが、結論としては、
時間が経つにつれて、
同じ高さの音を出すために、弦の張りを緩める必要がある

となります。

最近、弦の張りが無くなってきたなー」と感じるのはこれです。

年齢とともに、髪の張りがなくなってきたなー、と似てますね。。。

弦が延びてしまった事による、悪影響は他にもあります。

その2に続く。
by soukichi_uchida | 2010-04-17 13:38 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
琴托の重り 3 (是非について)
琴托に重りが入ってるって、知ったのは最近のことです。

はじめは、安い木材を密度の高い物に見せかける事がその目的だと思ってましたが、
それだけでも無いな~と思い始めました。

日本で売られている二胡の価格分析をやってて思った事から。

まず、北京タイプ(八角形+六角形カマボコ琴托)をみると。
5割程度が黒檀、4割程度が紫檀 で (日本での販売)価格平均が18万円ぐらい。残りの1,2割が紅木などの軽い木で数万円の物。

ある程度二胡経験のある人や、中級クラスの人は、平均価格帯18万円位の物を買うでしょう。 すると、そもそも重い木を使ってるので、琴托に重りはありえない。
これが、「北京タイプには重り入ってないよね」という piano さんの感想につながってるんじゃないかと思います。 僕もこれには同感です。
北と南の考え方の違いもあるのかもしれません。
使い勝手を考えて、重りを入れるなんて考え方が北には無い、なんて事も想像できますね(^_^;;

次に、上海・蘇州タイプ
価格のバラツキを見てもわかるように、さまざまな価格、材質の二胡が国内で売られています。 そんな中で、 紫檀や黒檀じゃなくても、音、仕上げともに、質のいい二胡を見かけたりします。
木材が元々安いので、二胡の価格も安めだったりする。 でも質はいい。
ただ、やっぱり軽い、、ずっしり感がありません。
これをクリアするために、音に悪影響が出ないのであれば、重りが入ってても、いーんじゃないかと、僕は思ってます。

希少となって価格がつり上がってしまった材料を使った高い二胡。 物がいいと、軽自動車買えるぐらいの値段しちゃう。。
安い木材でも、厳選し、丁寧に作られた二胡。

お小遣いをシコシコ貯めて二胡を買うビンボーサラリーマンとしては、後者を応援したい! だから、重りは 許す! です。

でもね、、
紫檀じゃないのに、重り入れて紫檀だとか、
黒い着色して、重り入れて黒檀とか言うのはやめてよねー。

日本の琴行さんたちは、しっかりとした目利きで仕入れをしてて、
重りが入ってても、ちゃんとした目的で入ってるものを販売されてる、と信じたい。
by soukichi_uchida | 2010-04-14 21:57 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(3)
琴托の重り 2(音との関係)
最近 図を書いてないんで、記事がさびしいなー。 図がないと、倉庫の更新も止まってしまうし、、、
で、本題。

ずーっと前の記事で、 「振動のループ」って事を書きました。
琴頭はやっぱり必要? とか、
控制綿のナゼ?
とか、その他いろんな局面で。

琴筒から、軸、棹、皮、筒、托、 全てが関連して振動のループを
作り、二胡全体で音を奏でている。

琴托もその中の一部ですよね。

・弦を引っ掛ける、テールピースとしての役割。
・棹が突き刺さる、起点である。
・筒を乗っける土台である。

琴筒が、二胡の音質に関係していないはずがありません。
きっとある。

琴托は、振動のループの中にはいるけれど、それ自身が音を
奏でているわけではない。 
振動のループの中で、いかに振動を伝えるか、抑えるかが 
「琴托君」の楽器のパーツとしての働きなんでしょう。

托と接触する、棹、筒が同じ木材を使っているということは、
音のインピーダンスのマッチングを取っていると考えると、
「伝える」ことが役割なんでしょう。

確かに、バイオリンでは テールピースはそれなりの着目されて
種類も価格もいろいろあるみたいです。
そういう意味では、二胡の琴托は、使う側のこだわりってのが
無さ過ぎですよね。

さて、 バランス、安定感ってのは別にして、
琴托の中の重りの、役割と弊害はなんでしょう。

仮に、琴托を振動体だと考えると、固有振動数というものがあるはず。
重りを入れる事により、重心が変わる、質量が変わる。これにより、
固有振動数も変わってくる。

だから、、、
nishino さんが、耳で感じた、 重りの有無による
音の違いってのは、確実にあるんでしょうね。

私の調整のポリシーは、
 まず、最大効率で音がでるように、調整する。
 その後、音質に関しての引き算をする。
です。

そういう意味では、重りをはずしてみる実験は興味深い。
一方で、 弦堂さんなんかは、
重りの材質を、鉛から、銀(だったかな?)に変えて、
音が艶やか~。 なんて事もされてるみたいなので、
琴托の重りの材質は、「引き算」としての調整としては、
面白いかもしれません。

でもねー、貴金属は使えんなー。 
金の琴托の重り、なんてね。。。。
by soukichi_uchida | 2010-04-11 14:32 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(1)
琴托の重り 1 (使い勝手)
琴托の重りで、 nishino さんのツッコミで、
忘れてたテーマを思い出しました。

先に、重りを入れる意味合いに関して。

「使い勝手の向上」 と 「騙し」 の二つの目的があると思います

■まず、使い勝手
演奏家(私は、演奏家という程のもんじゃないですけど)の立場でいうと
楽器を持ったときのバランス(安定)感、しっくり感ってのがあります。

どんなに仕上がりがよくても、軽い木材を使った二胡は、どうしても
その安定感、しっくり感に物足りなさを感じます。

そのために重りを入れるのは、ある意味しかたがない、というか
アクセプタブルだと、私は思ってます。
(音質との関係は、別途記事にします)

ただ、そこに有害物質がはいってたんじゃ、Wee/RoHs の観点からは
やぱりマズイんじゃないかと、環境にかかわる装置をいじくってる立場から
思います。

■ 騙し
問題は、nishino さんも指摘されてるように、
重りを入れる目的が、バランスのためじゃなくて、
「騙し」のためのケースもあり得る、ってことですね。

価格分析の結果でも、いわゆる「紫檀」といわれてる物には、
紫檀もいろいろ、価格もいろいろ、この中にはそんな意味合いも
あるんでしょう。

一般に、軽い木材の二胡には、重りを入れ、重い木材には入れない。
といわれていますが、 メーカーサイドが、私の提唱するスペックシートの
ような物でではっきりと、明記することが義務付けされれば、こんなことは
なくなるでしょう。

実際に、椿さんのように、「この木材は、重りを入れてます」とはっきり書かれると、
「この木材だから」と割り切って、または、納得して購入することもできます。

ちなみに、私の蘇州2号は、、、、言いたくないけど、
小葉紫檀とかいてあるのに、バッチリと重りがはいってます。。。。
なんじゃぁ~! です。
そこそこの音してるし、まあいいか。。。ああ。。。

音との関係に続く。。
by soukichi_uchida | 2010-04-11 13:06 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(4)
nisino さんのコメントより(雑音を見直す)
すごい、すごすぎるコメントなので、レスでは書ききれないので、
記事にしちゃいます。

>布地無くてもちゃんと鳴るものも、出来ましたよ。
>まだ少量ですが、雑音無です。
>この布地(スポンジ)皮を抑えてるのでは、ありません。
>皮を抑えなければいけないほどの圧力をかけなければ、いけないというのが、
>そもそも、間違いなのです。

確かに、圧をかける必要はなく、軽く乗っけるだけでも効果はあります。
軽く触れているだけでも、音質が変わります。

>まだ完全ではないですが、そのうち完全なの作りたいですね・
>まず、第一、台と弦との、接触部分の、不安定さ、駒と、皮面との、接触部分の、
>不安定さ、それと6枚の板の共振の不安定さ、竿と胴との接触面の不完全さ、
>とくに台側の差し込みの不完全さこれらが、雑音の原因です、
>と、皮の張り方の斑、蛇は、縦横の伸び率が違います、ましてや、
>尻尾からお腹(お腹以上は、基本的には、伸びすぎるので、私は使えません)
>まで、伸び率が変わります。濡れているときに、張るのですから、乾けば当然、
>胴にかかる、張力が変わり、例え、一定の音に削り込んだ6枚の胴板でも、
>音が変わります、その変った共振に所る雑音もあります。

うーん、すごい!
nisino さんの言われるとおり、作りの雑さや、皮や木という天然物を使っている
が故のバラツキが要因だとは思っていましたが、
これを乗り越えた作りこみと、材料選びで、「控制綿無し」まで持っていけるんですねー。

ただ、控制綿の役割の一つは、音質のコントロールだと思われますので、
捨てがたい気もします。

>とこんな感じが、雑音(二胡の良い雑音?、倍音?)の原因だと考えていますが、
>いかがですか。

二胡本体の要因をあまり考えずに、それをいかに抑えるかばかり考えていたので、
今回いただいたコメントは目からウロコでしたし、とても勉強になりました。
今後の参考にさせていただきます。

ところで、二胡の雑音ですが、以前の記事でも書いてますが、
何を持って雑音というかは、いろいろな見方があります。

弾き方で対策できる事もたくさんありますが、
それはクリアしたものとして話を進めます。

まず、
1) スペクトル分析をすると、スペクトル全体に渡って、周波数に
   関係なく出ている音

     「ザー」とか「ジー」という雑音(ピンクノイズなど)

   ※音を取り込んでしまうと、この辺は、いかようにも処理できるはずです。
   CD で二胡音を聞いて。
   「なんで俺の音とこんなに違うんじゃー」と思うのは、
   腕(演奏技術)の話は別にして、こんなところにあるはずです。

 この対策は2つのアプローチがあると思います。
 S/N(シグナル vs ノイズ)比を向上させる。

 a) Nを小さくする。
   S が同じでも S/N 比が大きくなる。

 b) Sを大きくする
  Nが一定なら当然、比は大きくなる。

二胡の高音域では、音量が下がる、ノイズは一定だとすると、
結果として、S/N 比は悪く(小さく)なります。

 私が、駒の形状や、位置、擦原点はどことか、千斤の最適な位置は?
 とかやってるアプローチは 後者に相当してると思います。

 a) のアプローチを考える必要があります。
 ⇒ これは今後のテーマですね。

次に
2) 出てほしくない特定の周波数(音)

これは、多くの定義があります。

a) 一番わかり易いのは、特定の周波数(音)に依存して出てしまう音
  いわゆる「ウルフ音」ですね。

  これは、駒と駒から下の弦の存在から宿命みたいなもんじゃないかと
  思います。(バイオリンや、チェロでも未だに悩んでるし、、)

b) 金属音
  これは、未だに悩んでします。
  構造や、仕上げで、ずいぶん違うんじゃないかと思います。
  金属音はキンキンする音、期待しない高い周波数成分が
  含まれてる。
  これの要因把握と対策。。

c)  期待しない共振
  特定の音との共鳴ではなく、ただ振動してるだけの音
  ビビリとでもいうか。

d) 残響音
  二胡には存在しないはずの、残響音。
  これがあると、なんとなく安っぽい音の感じがします。
  極端な例としては、琴筒をカンズメのカンを使ったよーな。
  これは c) と同じことかもしれません。
 
ここまでが、もっともわれわれが感じている雑音じゃないでしょうか?

特に上の二つ b),c) は作りこみで対策できるんじゃないでしょうか。

ほかに考えられるのは、
琴皮が発生する 倍音以外の周波数成分
つまり基音の整数倍以外の音。

太鼓のように、膜の振動は、弦の振動と違い、倍音だけでは構成されて
いないそうです。
これも期待しない音じゃないでしょうか?
ひょっとして、これをコントロールしているのが、控制綿じゃないかとも
思いい始めました。

ということで、「雑音」の要因をきちんと把握しないと、
作り手、使い手のそれぞれ、遠回りした調整をすることになると思います。

でも、これまた、奥が深く、長~い テーマですね。。。
by soukichi_uchida | 2010-03-31 22:25 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(5)
新・控制綿のなぜ 8 (駒から下の弦の振動と共鳴3)
同じような話をグダグダと書いてますが、、、

駒から下の弦の振動を(ほぼ)完全に押さえこんだらどうなるか
という実験をやってみました。

具体的には、駒から下の弦をキツめの選択バサミで
ガッチリ挟みこんで音を鳴らしてみました。

結果としては、
まるで、弱音器を付けた様な音になってしまいます。

こうなる理由としては、
 駒から上の弦の振動により、駒は微細な上下の振動運動を行う。
 これに同期して、駒から下の弦も共振しています。
 この状態で、駒から下の弦を抑え込んでしまうと
 駒の振動も抑え込まれてしまい、
 結果として音が小さくなってしまう、という事だと思います。

--------------
この結果と、これまでの考察と実験(新・控制綿のなぜ  )から

1) 控制綿で、駒から下の弦の振動を抑え込んでしまうと、
  駒が振動しにくくなり、琴皮が振動しなくなってしまう。
  つまり音が極端に小さくなる

2) 一方で、駒から下の弦の振動を放置すると、
  駒から上の弦との共鳴などウルフ音等の雑音の要因となってしまう。

という事が言えます。

従って、控制綿の弦側(上部)は
この相反する、二つの問題を解決する機能
を持っている必要があります。

駒の振動を抑える(音量を下げる)事無く、ウルフなどの雑音を抑える

どうすればいいんだろう?
きっと全てを解決することは出来ないんだと思います。
何かを犠牲にすることになるのかもしれません。

上記2つの問題を解決しつつ、琴皮側への働きかけもする。
弦側: ノイズ低減  (ノイズキャンセラー)
琴皮側: 音質調整 (イコライザ)

ただ、やみくもに材質を変えてためすよりは、
こういうターゲットで、材質や構造を考えてみたいですねー。
もちろん、先人達の試行錯誤の結果を参考にすると、遠回りは避けることがでします。

でも、こいつも答えがでないなー。。。
by soukichi_uchida | 2010-03-27 04:18 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(3)
二胡 スペックシート(案)
ずーっと前からモンモンとしてて、価格分析をやってみて益々必要だと思った事です。「二胡の統一されたスペックシート」 必要だと思いませんか?

販売側の言う事を信じるしかない、価格も言われるがままって、
メーカーで人生を送ってきて、若干「品証」もかじった身としては、
気持ち悪くてしかたがありません。。。

複数のショップの「仕様」に相当する所を眺めてみましたが、
椿二胡工房さんのは、かなりいいセンいってます。
どのショップさんも、せめてこのぐらいは書いてほしい。

ということで、
二胡のスペックシート(仕様)(案)を作ってみました。

突っ込みどころ満載ですが、たたき台として。
皆さんの意見、ツッコミを入れながら完成していきたいと思います。

※こういうのが出来たとして、内容全てが埋まっている必要はないと思います。
 不明な所は「不明」とキチンと書いてあればいいんです。

-----------------------------------------------------------
■製造者、製造年月日関連
 ●製造元
 ●製作者:本人作製か監修か or 不明
 ●製造年月日 / 皮張り年月日
 ●ニ胡収蔵証 シリアルNo.

■形状・サイズなど
 ●二胡形状: 蘇州六角、上海六角・北京八角、北京六角、その他
 ●サイズ: 全高、幅、奥行
    ・琴筒 前、後面 径サイズ
    ・琴筒 奥行
    ・琴棹長さ
 ●琴棹形状
 ●総重量:
 ●琴托部重りの有無

■材質関連
 ●蛇皮
    ・蛇種
    ・天然 or 養殖
    ・生産(生息?)地
    ・利用部位: 頭 / 腹 / 尻 
    ・蛇鱗サイズ
    ・皮の厚み
    ・皮張り強さ(張力) ⇒ これは無理か?
 ●木材種
    ・学名 / 俗名
    ・生産地
    ・硬度(ヤング率)
    ・乾燥期間
 ●木材利用部位: 琴軸、琴、琴筒、琴托
 ●木材部への着色・塗装の有無
 ●装飾部(琴筒、琴軸)材質: 牛骨、プラスチック、その他()
 ●琴窓材質と、形状
 ●テンベン材質: べっ甲、プラスチック、その他
 ●琴托重り:有/無
    ・材質 鉛含有 or 非鉛金属
    ・重りの重量

■保障関連
 ●保障期間
 ●保証内容

■音関連
  これはどーすればいいんだろー?
  趣向を排除して、客観的に「音量」「音質」を仕様として表すことができるか?
  ⇒ 宿題です。

■仕上げレベル
  これも、何を尺度にすればいいんだろうか?
  ⇒ 宿題です。
by soukichi_uchida | 2010-03-22 03:20 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(2)