二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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マジンガー駒の謎に挑む!
本題に入る前に、
マジンガー駒。 なかなか評判がよく、興味のある人も多いので、中国の現地エンジニアにマジンガー駒を20個ぐらい買っとくように依頼しました。 入手したところで、欲しい人への配布方法考えます。(実費はくださいね。。。)

さて、本題。
3つ前の記事 「作りました」で、

軽い駒~重い駒で、くり抜きの有り無し駒を作成しました。
それを、内田駒改良プロジェクト その2 (分析条件)の条件で試してみました。
弾き手は、我が愛しの、3000年前からの宿敵ずえだ~老師(^o^/

いつものように、音をPCに取り込んで分析しようとしてますが、これがなかなか困難。 
そこで耳で聞いた感覚での評価レポートを。。。

駒の材質は、「作りました」で報告した。
 黒檀   (気乾比重 :0.85-1.09)
 リオグランデバリサンダー (気乾比重 :0.75)
 楢(ナラ)  (気乾比重 :0.67)
これに加えて、
 楠 (気乾比重 : 0.52)
も作成して評価。

それぞれの駒の重さを後日測定したのですが、メモを会社においてきてしまったので、後日追記します。

駒の大きさ、形状はほぼ同一にしています
b0098997_0183863.jpg

まず、くり抜き無しの駒での比較ですが、

軽い駒 : 音が硬くて、音は大きい 
重い駒 : こもった音(まろやかともいう)で、音が小さい


という傾向がはっきりと聞いて取れました。 
このへんは、知ってる人には、なにを今更な話なんでしょうけど、僕には新鮮な実験でした。

黒檀やバリサンダーの塊でできた駒は、使い物になりません。
楢や楠は、形状がアレなんで、光舜堂 ウチダ駒に近い音になります。

とにかく、形状と体積が同じ場合、駒の「重さ」が音質を決める要因であることが判明。

次に、くり抜きを行った駒ですが、
その効果は、「駒の重さの調整だ」ということが分かりました。

元々軽い、楠や楢では、
  音質、音量ともに、大きな変化はなく。
一方、重い、バリと黒檀は、
  くり抜きの有無で、音質、音量ともに大きな変化がありました。
  くり抜くことによって、音は固めで、音量もアップ。


  ※その後、家に帰って、くり抜きを削り込めば削り込むほど効果が
    あることを実感。 そこそこ使える駒になりました。

この実験結果は、今後の究極の駒作りの大きな要素になると思います。

え”、、、?
「究極の駒っていつ出来るんだ?」 ですって、、、
いや~、、美味しんぼの究極のメニューだって、ビックコミックスピリッツでまだ連載してるじゃないですか。
N十年はかかりまんがな。。。。。

光舜堂で西野さんが、具現化されたウチダ駒は、究極の駒の一つの形です。
興味のあるかたは、光舜堂へ。
Jimmy さんが、ばっちり、あなたの二胡に合わせた調整してくれます。
あ、、、次週から西野さん復活でしたね~
by soukichi_uchida | 2012-02-14 00:22 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
千斤の調整に挑む1

沙皮さんの二胡講座第 「千斤」 とても勉強になりました。

そこで、千斤の調整について少し考えてみました。

千斤の調整に関わる、可変パラメータは
 ・千斤の位置
 ・千斤の高さ
 ・駒の高さ

です。

弦の材質、太さも、パラメータですが、これは一旦装着してしまうと、固定値となってしまいますので、今回の考察からは除外します。

上記の可変パラメータによるアウトプットは、
いろんな力が、各パーツにかかっていますが、
 ・弦にかかる張力と
 ・皮にかかる圧力

の2つに集約されてると思います。
b0098997_22271981.jpg
この最適値を求めるのが、千斤の調整ではないかと思います。

最適値を求める事により
 ・その二胡や弦が持つ最大限のパフォーマンスが引き出せる。
 ・雑音が低減する
はずです。

じゃあ、どうやっってその最適値を求めるのか?

むずかし~な~。。。。

長考に入ります。。。。

■追記

ところで、 以前の記事 千斤の適正な位置(音の波長から考えてみる) で導き出した、駒から千斤までの長さ、38.5Cm.

人によって、手の大きさが違うし、その長さじゃしんどいんじゃないの? 
なんて意見もあるんですが、 琴筒から、千斤の距離じゃないですからね。 
駒 から 千斤の距離です。
これで、千斤の位置を決めると、結構低い位置ですよ。
手指と足がとっても短い僕の場合でも、肘から小指のまんなかあたりです。

38.5Cm ってのは、あくまで、目安で、
気温・湿度(つまり音速に依存)や、二胡の個体差によっていいところがあるはずです。このあたりでいいところを探してみてくださいね~。
あくまで、自己責任でね。。。(闇雲に、人のいうこと信じないよーに)
by soukichi_uchida | 2012-02-13 23:23 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
沙皮さんの二胡講座第 「千斤」 に参加して
本日病み上がりにも関わらず、
沙皮さんの二胡講座 「千斤」に参加してきました。

なんで、お前がいまさら、なんて言われそうですが、
「千斤」も悩みはつきません。

何か糸口が見つかれば、と思って参加させていただきました。

まずは、お礼を
沙皮さん、
千斤にかぎらず、貴重なお話をありがとうございました。


講座の内容は、
お約束の、千斤の巻き方、材質、種類などなど講義内容は盛りだくさんでした。

二胡やるぞ、構造分析的には、位置と高さに関する説明と実験がとても
インタレスティングでした。

※ ここで、言葉の定義をしておきます。
   千斤の「位置」: 琴筒から、千斤までの距離
   千斤の「高さ」: 琴棹と弦の距離
   これの専門用語知ってる方教えて下さい。

沙皮さんの解説の僕なりの解釈は、
 千斤の役割は、
   その位置と高さを調整する事により、弦に最適な張力を与える。
です。

これを、実験で体感させてもらいました。
 実験1: 高さを固定し、位置を変化させて、音の変化を見る
 実験2: 位置を固定し、高さを変化させて、音の変化を見る

詳細と分析は後日、よく考えてからレポートさせてもらいます。
これも奥がとても深そうです。

■追記
参加者からの 「千斤の幅(巻き数)は?」という質問に対して、
沙皮さんは、
 「弦を押さえた時の指の幅ぐらい」
と答えてらっしゃいました。

巻き数や、巻き方に関しても、いろいろなやり方があるようですが、
この考え方は、「なるほどね~」と思いました。
開放弦と、指で押さえた時の音質の差をなくすのが目的なんでしょうね。
ちょっと目からウロコでした。

明日、光舜堂でいろいろ実験してみよ~。

え”??、 駒はどーなったって、、、
や、やってます。 
すーさん、篭ってないででておいで~(^o^/
by soukichi_uchida | 2012-02-11 22:49 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
作りました
で、、
 1)  内部を繰り抜いた駒と、そうでない駒の比較
 2)  密度の高い木材と、低い木材での比較
用の駒作って見ました。

材料は3種類
 黒檀   (気乾比重 :0.85-1.09)
 リオグランデバリサンダー (気乾比重 :0.75)
 楢(ナラ)  (気乾比重 :0.67)
  ※気乾比重は 「木材図鑑」 より
b0098997_048249.jpg
奥から、黒檀。 左手前がバリサンダー、その横が楢です。

う~ん、バリサンダー駒 美しい! 

作るのがせいいっぱいで、まだ音出ししてません。(^_^;;
夜だし。。。
評価は、日曜日に光舜堂でやりましょう。

光舜堂 駒部 しゅうご~う!

しかし、黒檀。。。 
こいつは本当にやっかいです。削り出しだけでも、どえりゃあ苦労しました。
バリサンダーにもビックリ。 こいつは脂っこい。
リュータのビットやヤスリに削りかすが粘りつきます。
オイルをつけて削るととてもスムーズでした。
by soukichi_uchida | 2012-02-04 01:02 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(3)
穴の目的?
駒に開いてる穴。

正面の穴、 
底面に開いてる穴。
b0098997_2359130.jpg

最近見つけた、真横に開いてる穴。
b0098997_23591614.jpg
目的はなんでしょう?

正面から前後に開いてる穴は、内弦と外弦の振動を分けるため?
とかいろいろ考えてましたが、どうもしっくり来ない。

でも、駒を作ってみて、
穴を開けて無いものと、開けたものを比較すると、
開いてないものは、音がこもった感じがして、
開けたものは、抜ける感じがする。

あ”~、こんな表現は技術者としては、はがゆい(#・∀・)

今回目からウロコだったのは、
内蔵繰り抜きの中空駒 、「マジンガー駒」 の出現です。

これが、タダの ゲテモノ ではなかった。

マネをして、何個か駒を作って試して見ましたが、
繰り抜き、穴あけ、中空 これは効果があります。(たぶん)

では、すべての駒を中空にすればいいのだろうか?
そうではないと思います。

そこで、 目的は、
 「駒の重さ、つまり駒全体の密度の調整だ」
仮定してみます。

だとすれば、
もともと軽い、密度の低い木材の駒には効果が無いと考えられます。
一方、黒檀、紫檀のように密度の高い木材では、繰り抜きによる調整効果が高いと考えられます。

-----------------------------------------------
でも、今時、穴の開いていない駒はないよね~。
上の仮定は正しくないかもしれません。

それとも、今時 
  「とにかく駒には穴をあけるもんだ」 
って、事になっちゃてるのか?

ごちゃごちゃ言ってないで、これは実験してみましょう。

駒の形状を同じにして、

 1)  内部を繰り抜いた駒と、そうでない駒の比較
 2)  密度の高い木材と、低い木材での比較
b0098997_23515978.jpg
4種類の駒を作成して比較を行なってみましょう。

どういう結果になるか楽しみです。

駒に穴を開ける目的が、駒全体の重さ(密度)の調整なのか?
別の目的があるのか? が見えてくると思い ます。
by soukichi_uchida | 2012-02-04 00:04 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(3)
合体! 
マジンガー駒、 この駒の効果には、かなりショックを受けました。
いままで、考えてきたことは、
  「いったいなんだったんだぁあ~」
ちゅーぐらいに。

でも、このアイディアはぜひ、「究極の駒作」に取り込まねば、
ということで、こんなん作って見ました。

マジンガー駒と、ウチダ駒を がったぁ~い! 

(左側は、元祖マジンガー駒)
b0098997_217121.jpg
側面から見ると、
b0098997_21112022.jpg
形状は、マジンガーになってませんが、側面から中身をくり抜いた、
ウチダ駒形状。
b0098997_21131268.jpg
マジンガーの加工精度と比べると、出来は「おこちゃまレベル」です (^_^;;

素材は楢の枝の年輪の中心部分。 けっこう硬い素材です。

さて、どんな音がするのやら?
ホントは、音を取り込んで、定量的な分析を行うべきなんですが、、
とりあえず、ファーストインプレッションとしては、

なんだか イイカンジ~! (^o^/

蘇州1号、北京2号(六角)ともに、よく鳴ります、高音も延びる。(気がする)

しかし、なんなんだろ~?
このくり抜きの効果は???

体積は同じで、中身を抜いているんだから、
駒全体の質量が減って、密度は低くなってる。

このへんに、何かヒントがありそうです。
取り組むべきテーマの一つです。

道は、まだまだ遠い。。。。

-----
ところで、すうさんから、「タオバオでマジンガー駒売ってるよ」という情報を貰って、ここから情報を手繰っていったら、マジンガー駒のメーカーらしき所にたどり着きました。
ここ ↓↓↓↓
河北省饶阳县弘场民族乐器厂(河北省饒陽縣弘場民族樂器廠)

アリババで、1個40元、10~49個だと25元、50個以上で20元で卸してます。
在庫 10000個だって、、こんなの、よく10000個もつくったよな~

正式名称は、小叶紫檀镂空二胡码子(小葉紫檀鏤空二胡碼子) なんだって。
訳すと、小葉紫檀の透かし彫りの二胡の駒

日本じゃ、やっぱ「マジンガー駒」って呼ぼうよね~

それにしても、河北省といい武漢といい、、このあたりから革新的な二胡とか配件(部品)なんかが、出てきてる気がします。
by soukichi_uchida | 2012-01-24 21:54 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(2)
「阿修羅男爵!?」 駒
先週、上海に超短期出張してきました。
なんとか時間を見つけて、金陵東路の楽器屋街へ行って来ました。

目指すは、いつも行く  楽悠琴行
この店のおっちゃんは自分で作った二胡を店に出してます。 3~5000元の価格帯になると、い~音してます。
いつか、この店で二胡買いたいな~。

今回は、面白い駒ないかな~? というのが目的。

ありました、へんな駒やおもしろい駒が!
まずこれ ↓↓↓↓
b0098997_1855917.jpg
名付けて、「阿修羅男爵-駒」。黒檀と紫檀バーションがあって、黒と紫ってのも阿修羅男爵っぽいですね~。 作成者はドクターヘルか?
なんて年齢がバレますね。。。

「どっちが内線用だ?」と聞くと、「それは好き好きだ」みたいな返事でした。

もう一つ、左右ではなく前後で素材が異なる(偶然の産物だと思う)駒。
一見、普通の楕円駒ですが、
b0098997_18151513.jpg
横から見ると、
b0098997_18174526.jpg
前後の形状も、なんだかウチダ駒形状も少し入ってます。

ちなみに、店のおっちゃんは、弦の力が駒の中心には来ていないことは、「知ってる」と言ってました。

次に、驚きの横穴駒 まず、これ ↓↓↓ 
b0098997_18231360.jpg
正面に開いてる穴はなんとなくその目的が理解できるんだけど、この横穴は、いったいなんの目的じゃい!

驚きは、これだけでは終わらない。
「こいつはなんじゃぁ~???」正面から見ると、
b0098997_18275457.jpg
う~ん、これもなんだか 「マジンガー」 入ってるよな。。。
マジンガー駒と命名! 横方向の振動を良く拾えそうな駒です。

これを横から見ると、 「ゲゲゲっ! 」
b0098997_18295871.jpg
完全に中空になってます。

なんだか、こうなってくると、もうムチャクチャなんですが、どれも 楽悠琴行の二胡につけて鳴らしてみるとイイ感じなんですね~これが。 
マイッた。 m(_ _)m

■その他の気になる!駒達
底面後ろ側を削って、前後非対称を実現している。
b0098997_18381570.jpg
いわゆる、万能駒だけど、
b0098997_18402999.jpg
横から見ると、ウチダ駒形状
b0098997_18415577.jpg
単に、加工精度が悪いだけなのか、意識してのものなのか???

・股割れ三兄弟
b0098997_18445740.jpg
中央の駒、油分がとても多い、10月にMusicChinaで購入した駒の股割れバージョンです。 お気に入りの一つです。

・むらやま駒?木材バージョン
b0098997_18492018.jpg
ていねいに作られてて美しい。 中国にも村山師匠がいるのかな~??

・この木材は珍重で高いと言ってた駒 (それでも 30元: 昼飯代 )
b0098997_18531370.jpg

■ 最近の傾向

・前後非対称の駒
 偶然なのか、加工精度が悪いだけなのか? 
 思い込みかもしれませんが、前後非対称の駒をけこい見かけます。

・底面に穴のある駒
b0098997_1995277.jpg

 股割れの応用型だと思いますが、底面に穴のあるの見かけますね。

ウチダ駒もうかうかしてられません。
さらなる進化を目指してがんばらねば!

西野さん! 光瞬堂駒部のみなさん! 頑張りましょー。

明日、22日光瞬堂さんにもって行きますので、試してみたい方は、大歓迎です。
by soukichi_uchida | 2012-01-21 19:10 | 二胡よもやま話 | Trackback | Comments(1)
内田駒改良プロジェクト その5(横方向の力を考える2)
いうまでもありませんが、二胡は弦の琴皮に対する、縦方向の力が、駒を通して琴皮に伝えられています。 一方で、バイオリンは、弦の横方向の力が、駒によって縦方向の力に変換されて本体の板に伝えられています。

横方向の力が縦方向に変換する、仕組みが既にバイオリンでは実現されているのです。
じゃあ、二胡だって、捨てている横方向の力を活かす方法があるに違いない、 と思ってます。

ただ、元々縦を縦で伝えている駒に、横-縦変換機能を組み込めるのか?

これを考えてみます。
弦を乗せる溝を深く切って、弦の横方向の力が駒にかかるようにすると、
下図のように、駒底面のコーナを支点として反対側が持ち上がろうとします。
横方向の力も縦同様振動してますので、結果として、駒は正面から見て、左右に回転しようとします。
b0098997_1363146.jpg
こんな感じで、駒がバタバタしてると、本来の縦方向の力にもロスが出てしまうんじゃないかと危惧されます。

そこで、出てきたのか、西野さんの考案、「横ミゾ」です。
横ミゾを入れることで、どんな効果があるのか?
b0098997_153148.jpg
横ミゾを入れる事によって、ミゾなしの場合の底面での左右回転する力は、横ミゾの上にかかるようになります。
回転の支点は、横ミゾの一番奥の所になります。ここで、横方向の力が縦に変換されることになります。(たぶん、、、)

実際に、ウチダ駒に、横ミゾを入れた試作を試してみましたが、大きな効果がありました。
残念ながら、ミゾの有り無しでの音の取り込みと比較してません。 これは今後の課題です。

頭で考えたことが、既に実証されてるんで、もうゴチャゴチャ考えるのはやめて、実践あるのみです。

今後の課題としては、
b0098997_2164426.jpg
1.ミゾの底面からの高さ(Y)
2.ミゾの深さ(X)
3.ミゾの幅(W)
をどう決めるか? となります。

1.高さ(Y)は、
  底面に近いと、ミゾ無し同じ事になってしまいそう。
  中心から上がいいと思います

2.ミゾの深さに関しては、弦のミゾを超えてしまうと、縦の振動を絶ち切ってしまいそうです。

3.幅に関しては、いまの所、どうなのか考えが湧きません。
  根拠なく、細ければ、細いほどいいんじゃないかな~? と思ってます

もう一つ、加工性。
あんなに小さい駒に、正確に横ミゾを入れる。
僕のよーなシロートには、困難です。 
いい工具が入りますね。

-----
ところで、
このネタお考えながら、従来駒をいろいろ眺めていて気が付きました。
普通の駒って、だいたい横をえぐって有りますよね。 こんな感じ
b0098997_2355555.jpg
特に、「至高の駒」村山師匠の駒なんかは、激しくえぐってありますよね。
これって、すでに横ミゾの役割を果たしているんじゃないかと、思えてきました。
うーん、すごい!

西野さん、ガンバロー!
by soukichi_uchida | 2011-12-30 02:28 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(2)
内田駒改良プロジェクト その4(横方向の力を考える)
僕の担当Pは、音のインピーダンス、材質を考える、なんですが、
1P 横方向の振動を利用するP 主担当:西野(老板)も考えてます。

弦の駒に対する横方向の力とは何かを、軽く思い出しましょう。

●まず、弓の角度による横方向の力

僕達が二胡を演奏する時、弓を琴皮に対して垂直に動かしていません。
教室によっては30度 ぐらいに角度という教え方をしていると思います。
弦に対しても斜めの力が働いています。
b0098997_1123942.jpg
この力は、駒に対して、縦と横の力に分けられます。
つまり、駒に対して横方向の力というのが、確実に存在しています。

●もう一つは、弦の回転により発生する横方向の力

二胡の弦は回転する?で推測したように、弦は弓で擦られることにより回転運動をしています。 駒のミゾ部分では、弦回転の支点として、回転の力が駒に伝えられています。
b0098997_1182877.jpg
図の様に、上下左右の力が回転しながら駒に伝えられています。
ここでも、駒に対する横方向の力が発生しています。

駒の構造としては、バイオリンの駒は横方向の力を最大限に活かす構造だと考えています。
※だからといって、二胡の駒をバイオリンと同じにすると、縦方向の力を使わなくなってしまいます。

「横方向の力は捨ててしまえ!」というのが、
「弦は駒に対して点で接するのが最も良い」、「ミゾは小さければ小さい方がよい」
という考え方です。
b0098997_12241100.jpg

ひょっとしたら、これが正解なのかもしれません。

いままで。捨てていた、横方向の力を利用すると何が起こるのか?
弦の力、振動を最大限駒から、琴皮に伝えることができても、
「これは、二胡の音なのか?」ということも起こりかねません。

でも、心配しているだけでは、何も解決しません。
光瞬堂の西野さんからは、既に 内田駒に横溝を切って、実践し、効果ありとの報告を受けています。
「ゴ チャゴチャ言ってないで、まずやってみようよ!」です。
by soukichi_uchida | 2011-12-30 01:26 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
内田駒改良プロジェクト その2 (分析条件)
今後、試行錯誤や実証実験の過程で、実験(録音・分析)を行うことになると思いますが、 条件や、分析方法を統一シておく必要があります。
それぞれのプロジェクト(P)でバラバラな実験をやっていると、P間での比較が困難になりますし、そもそも何を測っているのかも分からなくなってしまいます。

こんな感じでやりたいと考えています

◎固定条件

・二胡: 西野二胡(シャム柿1号)
     ※売れちゃったらどうしよう(^_^;;
・演奏者:我が愛しのモルモット「ずえだ~ちゃん」
     ※これも売れちゃったらどうしよう
・録音機材:
  PC+Wave Spectra V105 サンプリング周波数44100Hz 16ビット
  ※サンプリング周波数44100Hz ということは、22.05KHz までの音を
   拾えるということです。
  マイク: シュアーPE45L
  ※マイクの特性によって、拾える周波数特性は異なりますが、
   それでも、駒を変える事によってその特性の範囲内で差は出るはずです。
・マイク位置: 琴筒の後側 20Cm の所(根拠なし) 

◎録音対象(演奏条件)

 内弦 第一ポジション 開放弦D3、第三ポジションD4
 外弦 第一ポジション 開放弦A3、第三ポジションA4
  それぞれ、一拍/1秒で、一弓4拍で推と拉を繰り返す。

◎分析方法
スペクトル分析は拉(引弓)で、最も波形が安定したところを利用。
拾う音がいい加減(演奏が下手くそ)だと、その後の分析もいい加減なものになります。 安定してる所を使い、スペクトル分析(FFT)を行います。

これを図で表すと、こんな感じになります
内弦の開放弦で、1拍1秒で、拉・推を繰り返した例です。

ダメな例: 一弓の中で音量が激しく変化している
b0098997_240740.jpg
いい例: 一弓の間でほぼ一定の音量を保っている(音もキレイ)
b0098997_2493542.jpg
両者の違いは、耳で聞いている限りでは、はっきりとその差が分からない時もあります。 でもこれを、視覚化するとはっきりとその差が見えてしまいます。
こわいですね~

両者の差は、基本的には、一弓の間の、音の強弱のフラつきなんですが、どうせ分析するなら、キレイな音でてるところを使って、スペクトル分析(FFT)を行いましょう。
こんな感じ ↓↓
b0098997_38851.jpg
b0098997_3121995.jpg

「FFTスペクトルの見方」に続く

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by soukichi_uchida | 2011-12-29 03:02 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)