二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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琴托の重り 2(音との関係)
最近 図を書いてないんで、記事がさびしいなー。 図がないと、倉庫の更新も止まってしまうし、、、
で、本題。

ずーっと前の記事で、 「振動のループ」って事を書きました。
琴頭はやっぱり必要? とか、
控制綿のナゼ?
とか、その他いろんな局面で。

琴筒から、軸、棹、皮、筒、托、 全てが関連して振動のループを
作り、二胡全体で音を奏でている。

琴托もその中の一部ですよね。

・弦を引っ掛ける、テールピースとしての役割。
・棹が突き刺さる、起点である。
・筒を乗っける土台である。

琴筒が、二胡の音質に関係していないはずがありません。
きっとある。

琴托は、振動のループの中にはいるけれど、それ自身が音を
奏でているわけではない。 
振動のループの中で、いかに振動を伝えるか、抑えるかが 
「琴托君」の楽器のパーツとしての働きなんでしょう。

托と接触する、棹、筒が同じ木材を使っているということは、
音のインピーダンスのマッチングを取っていると考えると、
「伝える」ことが役割なんでしょう。

確かに、バイオリンでは テールピースはそれなりの着目されて
種類も価格もいろいろあるみたいです。
そういう意味では、二胡の琴托は、使う側のこだわりってのが
無さ過ぎですよね。

さて、 バランス、安定感ってのは別にして、
琴托の中の重りの、役割と弊害はなんでしょう。

仮に、琴托を振動体だと考えると、固有振動数というものがあるはず。
重りを入れる事により、重心が変わる、質量が変わる。これにより、
固有振動数も変わってくる。

だから、、、
nishino さんが、耳で感じた、 重りの有無による
音の違いってのは、確実にあるんでしょうね。

私の調整のポリシーは、
 まず、最大効率で音がでるように、調整する。
 その後、音質に関しての引き算をする。
です。

そういう意味では、重りをはずしてみる実験は興味深い。
一方で、 弦堂さんなんかは、
重りの材質を、鉛から、銀(だったかな?)に変えて、
音が艶やか~。 なんて事もされてるみたいなので、
琴托の重りの材質は、「引き算」としての調整としては、
面白いかもしれません。

でもねー、貴金属は使えんなー。 
金の琴托の重り、なんてね。。。。
by soukichi_uchida | 2010-04-11 14:32 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(1)
nisino さんのコメントより(雑音を見直す)
すごい、すごすぎるコメントなので、レスでは書ききれないので、
記事にしちゃいます。

>布地無くてもちゃんと鳴るものも、出来ましたよ。
>まだ少量ですが、雑音無です。
>この布地(スポンジ)皮を抑えてるのでは、ありません。
>皮を抑えなければいけないほどの圧力をかけなければ、いけないというのが、
>そもそも、間違いなのです。

確かに、圧をかける必要はなく、軽く乗っけるだけでも効果はあります。
軽く触れているだけでも、音質が変わります。

>まだ完全ではないですが、そのうち完全なの作りたいですね・
>まず、第一、台と弦との、接触部分の、不安定さ、駒と、皮面との、接触部分の、
>不安定さ、それと6枚の板の共振の不安定さ、竿と胴との接触面の不完全さ、
>とくに台側の差し込みの不完全さこれらが、雑音の原因です、
>と、皮の張り方の斑、蛇は、縦横の伸び率が違います、ましてや、
>尻尾からお腹(お腹以上は、基本的には、伸びすぎるので、私は使えません)
>まで、伸び率が変わります。濡れているときに、張るのですから、乾けば当然、
>胴にかかる、張力が変わり、例え、一定の音に削り込んだ6枚の胴板でも、
>音が変わります、その変った共振に所る雑音もあります。

うーん、すごい!
nisino さんの言われるとおり、作りの雑さや、皮や木という天然物を使っている
が故のバラツキが要因だとは思っていましたが、
これを乗り越えた作りこみと、材料選びで、「控制綿無し」まで持っていけるんですねー。

ただ、控制綿の役割の一つは、音質のコントロールだと思われますので、
捨てがたい気もします。

>とこんな感じが、雑音(二胡の良い雑音?、倍音?)の原因だと考えていますが、
>いかがですか。

二胡本体の要因をあまり考えずに、それをいかに抑えるかばかり考えていたので、
今回いただいたコメントは目からウロコでしたし、とても勉強になりました。
今後の参考にさせていただきます。

ところで、二胡の雑音ですが、以前の記事でも書いてますが、
何を持って雑音というかは、いろいろな見方があります。

弾き方で対策できる事もたくさんありますが、
それはクリアしたものとして話を進めます。

まず、
1) スペクトル分析をすると、スペクトル全体に渡って、周波数に
   関係なく出ている音

     「ザー」とか「ジー」という雑音(ピンクノイズなど)

   ※音を取り込んでしまうと、この辺は、いかようにも処理できるはずです。
   CD で二胡音を聞いて。
   「なんで俺の音とこんなに違うんじゃー」と思うのは、
   腕(演奏技術)の話は別にして、こんなところにあるはずです。

 この対策は2つのアプローチがあると思います。
 S/N(シグナル vs ノイズ)比を向上させる。

 a) Nを小さくする。
   S が同じでも S/N 比が大きくなる。

 b) Sを大きくする
  Nが一定なら当然、比は大きくなる。

二胡の高音域では、音量が下がる、ノイズは一定だとすると、
結果として、S/N 比は悪く(小さく)なります。

 私が、駒の形状や、位置、擦原点はどことか、千斤の最適な位置は?
 とかやってるアプローチは 後者に相当してると思います。

 a) のアプローチを考える必要があります。
 ⇒ これは今後のテーマですね。

次に
2) 出てほしくない特定の周波数(音)

これは、多くの定義があります。

a) 一番わかり易いのは、特定の周波数(音)に依存して出てしまう音
  いわゆる「ウルフ音」ですね。

  これは、駒と駒から下の弦の存在から宿命みたいなもんじゃないかと
  思います。(バイオリンや、チェロでも未だに悩んでるし、、)

b) 金属音
  これは、未だに悩んでします。
  構造や、仕上げで、ずいぶん違うんじゃないかと思います。
  金属音はキンキンする音、期待しない高い周波数成分が
  含まれてる。
  これの要因把握と対策。。

c)  期待しない共振
  特定の音との共鳴ではなく、ただ振動してるだけの音
  ビビリとでもいうか。

d) 残響音
  二胡には存在しないはずの、残響音。
  これがあると、なんとなく安っぽい音の感じがします。
  極端な例としては、琴筒をカンズメのカンを使ったよーな。
  これは c) と同じことかもしれません。
 
ここまでが、もっともわれわれが感じている雑音じゃないでしょうか?

特に上の二つ b),c) は作りこみで対策できるんじゃないでしょうか。

ほかに考えられるのは、
琴皮が発生する 倍音以外の周波数成分
つまり基音の整数倍以外の音。

太鼓のように、膜の振動は、弦の振動と違い、倍音だけでは構成されて
いないそうです。
これも期待しない音じゃないでしょうか?
ひょっとして、これをコントロールしているのが、控制綿じゃないかとも
思いい始めました。

ということで、「雑音」の要因をきちんと把握しないと、
作り手、使い手のそれぞれ、遠回りした調整をすることになると思います。

でも、これまた、奥が深く、長~い テーマですね。。。
by soukichi_uchida | 2010-03-31 22:25 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(5)
新・控制綿のなぜ 8 (駒から下の弦の振動と共鳴3)
同じような話をグダグダと書いてますが、、、

駒から下の弦の振動を(ほぼ)完全に押さえこんだらどうなるか
という実験をやってみました。

具体的には、駒から下の弦をキツめの選択バサミで
ガッチリ挟みこんで音を鳴らしてみました。

結果としては、
まるで、弱音器を付けた様な音になってしまいます。

こうなる理由としては、
 駒から上の弦の振動により、駒は微細な上下の振動運動を行う。
 これに同期して、駒から下の弦も共振しています。
 この状態で、駒から下の弦を抑え込んでしまうと
 駒の振動も抑え込まれてしまい、
 結果として音が小さくなってしまう、という事だと思います。

--------------
この結果と、これまでの考察と実験(新・控制綿のなぜ  )から

1) 控制綿で、駒から下の弦の振動を抑え込んでしまうと、
  駒が振動しにくくなり、琴皮が振動しなくなってしまう。
  つまり音が極端に小さくなる

2) 一方で、駒から下の弦の振動を放置すると、
  駒から上の弦との共鳴などウルフ音等の雑音の要因となってしまう。

という事が言えます。

従って、控制綿の弦側(上部)は
この相反する、二つの問題を解決する機能
を持っている必要があります。

駒の振動を抑える(音量を下げる)事無く、ウルフなどの雑音を抑える

どうすればいいんだろう?
きっと全てを解決することは出来ないんだと思います。
何かを犠牲にすることになるのかもしれません。

上記2つの問題を解決しつつ、琴皮側への働きかけもする。
弦側: ノイズ低減  (ノイズキャンセラー)
琴皮側: 音質調整 (イコライザ)

ただ、やみくもに材質を変えてためすよりは、
こういうターゲットで、材質や構造を考えてみたいですねー。
もちろん、先人達の試行錯誤の結果を参考にすると、遠回りは避けることがでします。

でも、こいつも答えがでないなー。。。
by soukichi_uchida | 2010-03-27 04:18 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(3)
新・控制綿のなぜ 7 (琴皮側を考える)
以前にもちょっと書きましたが、
控制綿を外して、駒の下を指で押さえながら音を鳴らしてみました。
※実はこれ、一人でやるのは、至難の業です。

容易に想像できる事ですが、
押さえない時と音は変わります。
また、押さえる位置でも音は変わってきます。
このへんは、控制綿を付けて、位置を上下にずらすのと同じですね。

この実験で特徴的だったのは、
「指で押さえる」といっても、琴皮に指を乗っけただけでも
効果があり、多少の圧力をかけたときと、
耳で聞いている範囲では変わりがないということです。

つまり、控制綿は、指を琴皮に乗っける程度の力で、
琴皮に乗ってる程度で、その役割が果たせると思われます。

結論としては、
弦に触れる部分は、皮などの密度がある物で、琴皮に触れる部分は、
柔らかい素材でいい。 という事になります。
その結果が、新・控制綿のなぜ 6 (外弦と内弦の共鳴) 
で考えた構造なんですが、、
b0098997_22194737.jpg

琴皮に触れる部分は、むしろ、位置と面積のほうが重要ではないかと思ってます。 大きさと、位置で皮の振動はこんな感じで変わってきます(たぶん)
b0098997_22164374.jpg
これは、「好き嫌い」、「二胡との相性」があるので、弦の側とは独立して、移動、サイズ変更が可能がいいんじゃないかと思います。

と、思うんですが、このテーマ、まだまだ課題がありそうです。。

駒から下の弦の振動と、その役割、弊害には、まだまだ疑問を持っています。

続く。。。。

 
by soukichi_uchida | 2010-03-19 22:33 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
新・控制綿のなぜ 番外編 皮の控制綿の付け方
皮の控制綿を使ってる方、情報お持ちでしたら、教えてください。

皮の控制綿を使ってて、ちょっと変わった付け方してる人を
かつて見たことがあります。

そんときは、「ふ~ん」だったのですが、皮を使い始めて
それを思い出したら、気になって、気になって。。。。

こんなだったかな~?
b0098997_21574985.jpg
やってみると、違うんだな~。。。

HELP! です。

前に考えてた、これ ↓ に近い感じもするし、
b0098997_22251.jpg
「究極の控制綿」作りに役に立つんじゃないかなー、なんて考えてます。
by soukichi_uchida | 2010-03-19 22:03 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
新・控制綿のなぜ 6 (外弦と内弦の共鳴)
どんな素材がいいかとか、どういう取り付けがいいか?なんて事をやり始めました。
そこで気がついた事です

まず、以前の記事でも書きましたが、控制綿を外した状態で、外弦(開放弦)を弾くと、内弦もビリビリ振動しています。いわゆる共鳴現象が起こっているのでしょう。

※ 外弦Aの周波数は 440Hz その2倍音は 880Hz
  内弦Dの周波数は 293.4H7Hz その3倍音は 881Hz
  内弦の駒から下の弦の固有振動数は 先日の計算では 
  2620Hz ぐらいで、A(440Hz) の6倍ぐらい
  共鳴が起こりやすい条件が整っています。

この時、聞こえる外弦Aの音には、残響音とか反響音のような音が
まざって聞こえます。 内弦を指で押さえると、この残響音とか反響音
は消え、外弦の音はガラっと変わります。

控制綿をはずしたんだから、付けるとのこ現象は消えるはずですよね。

ところが、控制綿の材質とか、付け方によっては、これが消えないという事に
気が付きました。

今のところ、どうすればいいのか? 
結論には至っていませんが、控制綿の調整する時の一つの目安だと思います。

今試しているのは、こんな感じです
b0098997_231510.jpg
b0098997_2311923.jpg
 弦に触れる部分と、琴皮に触れる部分の材質は異なるものにする。 弦に触れる上部は硬め(皮)で、下は柔らかめのフェルトとか。
弦に触れる部分は、弦を包み込むようにして振動を押さえる効果を上げる。

※ 弦に触れる材質は硬ければよくて、振動を完全に抑え込んでしまえばいい、
 って訳じゃありません。駒から下の弦の振動は、駒から上のメインの弦の
 振動に連動しています。 駒から下の振動をゼロにしてしまうと、メインの弦
 の振動も抑制されてしまいます。

 ⇒ こりゃ大変だ! 押さえていいのやら、悪いのやら。。。 
   ちょうどイイ所はどこなんだ?


まだまだ、続く。。。。
by soukichi_uchida | 2010-03-14 02:48 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
新・控制綿のなぜ 5 (相互作用)
駒から下の弦と琴皮は、一つの控制綿を共有しています。 ひょっとして、控制綿を通して、それぞれが、相互作用をしているのではないか? という疑問をもちました。

ここでいう相互作用とは、以下2つが想像されます
1. 弦の振動が、控制綿を通して皮に伝わり、期待されない振動を
   皮に発生される
2. 皮の振動が、控制綿を通して弦に伝わり、駒から下の弦が振動。 
   これが駒から上の弦の振動を誘発し、期待されない音が発生)

つまり、
控制綿を通しての相互作用があってはいけないという事です。

いやいや、それこそが二胡の独特の音を作り出しているんだ
と言われてしまえば、この話はこれで終わりですが、
多分そうじゃないと思います

先日の実験で、控制綿の代わりにちょっと低めの駒を使ったところ、
音がムチャクチャになった(ひっくり返るわ、ビビるわ、ビギョヘ~って感じ)事を
報告しました。
b0098997_2130322.jpg
音のインピーダンスという見方しなくても、控制綿よりは、駒から下の弦の振動が伝わってしまう事は明白ですね。(なんったて、そのための駒なんですから。)
モロに相互作用する環境を作り出した訳です。
この事からも、相互作用はあってはいけない事が裏付けられたと言えます。

控制綿の役割は、
)千斤から駒までの弦と駒から下の弦の共鳴を防ぐ(低減させる)事と
2)皮の振動を非対称として音の倍音構成を複雑にする(音をまろやかにする)事

でした。
控制綿には
 1)2)それぞれの役割を独立して行い、
 さらに、上記の相互作用を防ぐ構造と材質が求められる事になります。

このへんを念頭において、材質選びや、構造を考えると、効率よく控制綿作製に挑戦できるんじゃないかと思います。 また、piano さんが公開してくださった、実験結果がこれの強力なバックアップをしてくれます。
piano さん、ありがとー(^o^/

うーん、だいぶいい感じになってきたぞ、そろそろ「究極の控制綿」なんてタイトルにしてみよーかなー、、なんて、、、(^_^;;

まだまだ続きます。。
by soukichi_uchida | 2010-03-12 21:42 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
新・控制綿のなぜ 4 (駒から下の弦の振動と共鳴2)
ども、昨日の記事は、ボケボケで書いてたので、解りにくかったと思います。
簡単に言うと、

・駒から下の弦も、指で弾くと「ピンっ」って音の固有振動数がある。 
 2000~4000Hz ぐらいか?
・千斤から駒までの弦の周波数がこの周波数の整数倍になった時
 共鳴現象が起こる

 ※ここでいう共鳴現象とは、
  ふだんあまり振動しないはずの駒から下の弦もビリビリ振動

となります。
さらに、駒から下の弦が振動すると、駒から上の弦も振動しはじめます。
 
これを図にしてみると、こうなります
b0098997_19381827.jpg
 この現象こそが、「ウルフトーン」の原因なんだと思われます。

控制綿の役割は、この現象を押さえる、または低減させる事なんですね。

チェロやバイオリンのウルフキラーは、テールピース側の弦に重りを付ける事により、弦の線密度(単位長さあたりの重さ)を強制的に変え、固有振動数を変える事により、ウルフトーンが起こる周波数も変えるって事をやってます。
b0098997_2091718.jpg
じゃあ、二胡では、控制綿は何をやっているのか? 
未確認ですが、以下の二通り考えられます
1.駒から下の弦は振動するが、その振幅(音量)を小さくしている。 
  共鳴現象は少ないが残ります
これが、
b0098997_20143898.jpg
こうなる
b0098997_20145055.jpg

2.控制綿が端となって、波の長さを変えている 
b0098997_2056673.jpg
1っぽい気がしますが、控制綿が硬かったり、弦を押し上げる力が強かったりすると2の可能性もあります。

おっ、ちょっと材質に関わる話しになってきましたね。。

続く
by soukichi_uchida | 2010-03-12 21:19 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
新・控制綿のなぜ 3 (駒から下の弦の振動と共鳴)
控制綿の材質に踏み込む前に、何が起こっているのかを調べています。

今回は、控制綿を外した状態での、駒から下の弦(テールピース側)の振動と、内弦、外弦の共鳴について考えてみます。

まず、この式。
b0098997_2041611.jpg
v: 周波数、 l:弦の長さ(波長の1/2)、 
T:張力、p:線密度(単位長さあたりの重さ)。 
この式により、弦の固有振動数が決まります。

ここで、外弦Aを例に、条件を設定してみます。
・千斤から駒までの弦の長さ(l):38.6cm
・外弦の固有振動数(v):440Hz
・駒から下の弦の長さ 4.5cm
とします。

線密度と張力は解りませんが、 駒の上下で、弦の線密度と、張力は同じだとします。すると、上記の式で √(T/p) は定数(C)となります。

駒から上の弦の式は、 440Hz = C/(2×0.386) となります。
駒から下の弦の 固有振動数を fa とすると、fa = C/(2×0.045)となります。
二つの式を割ると、 440 / fa = 0.045/0.386 となり、 fa= 3774Hz となります。 これが、外弦の駒から下の弦の固有振動数です。
同様に内弦(D=293.66Hz) の駒から下の弦の固有振動数は2519Hz となります

だいぶ脳みそ溶けてきましたね。。(^_^;;
ゴチャゴチャ書いてきましたが

外弦の駒から下をピンと弾いた時の音の周波数は、3774Hzぐらいに、
内弦は 2619Hz ぐらいなるという事です。 
piano さん Tascam で測ってみてください。

さて、ここからが、本題です
外弦を A,A#,B,C,D・・・・ と弾いていくと、その周波数が、 
3774Hz や 2591Hz の 1/N 近くになってしまう所が出てきます。

例えば、外弦の真ん中あたり、G3#(830.5Hz)とかA3(880Hz)は、2591Hz(内弦)の1/3 あたりになります。
この時、外弦と内弦の駒から下の弦の共鳴が発生するはずです。 試しに蘇州1号の控制綿を外して、外弦のA4(880Hz)あたりを弾いてみると、
なな、なんと、、、 「キョヘェ~」という裏返ったようなイヤな音が発生しました。 場所をずらすと、「キョヘェ~」とはならない。

次に、駒から下の弦にゴムチューブをかませて、振動しないようにして、同じ事をやると、「「キョヘェ~」」は発生しませんでした。 つまり、駒から下の弦が振動しないため、共鳴現象も発生しない訳です。

外弦の各音程の周波数と、駒から下の周波数との比はこうなります
b0098997_2115388.jpg
これを見ると、外弦は A3#, B3, G3#, A4 あたりが危険ゾーンのようです。 
同じ事を内弦(D)でやると、 こんな感じです。
b0098997_21222793.jpg


控制綿を付ける事により、駒から下の弦の振動が抑えられ、弦との共鳴も発生しないんだ、という事が確認できた訳です。

ここから言える事は、控制綿が柔か過ぎたり、弦との接触がスカスカな場合、駒から下の弦の振動を押さえられす、共鳴が発生してしまうだろう、ということです。

じゃあ、固ければ硬いほどいいのか? というとそうでもないようです。

まだまだ、続くのですが、脳みそ溶けて、眠くなってきましたので、本日は、コメントにレスも付けずに、寝ます。。。
by soukichi_uchida | 2010-03-11 21:30 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(4)
新・控制綿のなぜ 2 (実験 中間報告)
素材に行く前に、控制綿の役割を見直しを兼ねて、いろいろ実験やってます。
中間報告として。

実験1: 控制綿有無での音比較(継続中)
 ・控制綿有、無それぞれの状態で音をPCに取込み倍音構成の比較を行う
 ・耳で聞いた感覚での比較

 各周波数での大小の差はありますが、倍音構成に劇的な差が無い様に
 思われます。 むしろ、耳で聞いた感じの差が大きい。
 控制綿が無いと、ペラペラして、琴筒内で音がヘンな反響してる感じ。
これは、継続して分析します

実験2:外弦開放弦と内弦の干渉確認
 これは、ちょっと驚きました。
 控制綿を外した状態で、外弦(開放弦)を弾き、その時内弦を押さえると
 外弦の音質が劇的に変化します。
 これは、内弦を抑える位置でも状況が異なります。

 ⇒ これは、読者の方もやってみてください。 
   控制綿のありがたさがよく解ります

 言い換えると、外弦を弾いているのに、内弦も共振してるんですね。
 控制綿を付けると、この現象は激減します。
 どうも、これは弦だけの問題のようで、駒から下の弦に、皮に触れないように
 ゴムをかませるとこの現象は無くなる。

実験3:皮の振動抑制確認
 控制綿を外した状態で、外弦(開放弦)を鳴らしながら、皮から駒の下の部分を、
 弦に触れないように指で押さえ、効果を確認。

 ふつーに、控制綿を弾いているのと同じ効果でした。(当たり前か。。)
 指は、強く押さえなくても皮に乗っけただけでも、そこそこの効果があります。

実験2,3から、やはり控制綿は二つの仕事をやっている事が確認できました。

実験4: 控制綿の代わりに、低めの駒を使ってみる
 それなりの効果を期待したのですが、ぜっんぜんダメでした。 
 音はビビるは、裏返るは、、、
 弦と皮が相互作用してるみたいです。
 つまり、あまり硬い控制綿はダメだということですね。

今日は、とりあえず、こんな所です。

出口というか、向かう先が見えん。。。。
by soukichi_uchida | 2010-03-11 00:17 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(4)