二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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2009年 11月 26日 ( 4 )
琴窓の謎 3
控制綿のナゼ?2 での控制綿を付けた時の琴皮の振動を思い出してほしい。
b0098997_2026342.jpg
そう、琴皮の振動は上下で対象ではない。
なら、琴窓は、上海・蘇州型の様に上下左右が幾何学的に対象でいいんだろうか?

デザインはともかく、こんな ↓ 感じで、上下非対称にしてみてはどうだろうか?
b0098997_2038713.jpg

皮から出てくる振動(音)が非対称であるなら、これを受ける方も非対称の方がいいんじゃないかと思う。

鉄人さーん、 試してみてくださーい 
by soukichi_uchida | 2009-11-26 20:44 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
琴窓の謎 2
話しが、あっちに行ったり、こっちに来たりです。。。

琴窓の謎、、別の呼び方もありました、 「音窓」ですって。。
これで、3通りの名前が、「琴窓」「花窓」「音窓」

で、本題、

琴窓の仕事をもう少し考えてみた。琴窓を音が通る時、以下の4つの現象が起こっている。
b0098997_1922618.jpg

1. 琴窓を通る事により、若干強度が下がる(減衰する)が、
  (特定の周波数成分を持つ)音が通り抜ける
2. 1 同様減衰し通り抜けるが、琴筒内にも反射している
3. 琴窓を通り抜ける事なく全てが琴筒内に反射されてしまう。
4. 通り抜けも、反射もなく、琴窓に全て吸収されてしまう。

このうち、1,2,4 は、特定の周波数成分の音を通す、不必要な成分をカットしたり、音量調整も行っている。

気になるのが、2,3の「反射」だ。
これがまた、「イヤな音」(雑音)の原因になっている可能性もある。
反射した音が、琴皮にフィードバックし、不必要な共鳴を発生させたり、音を打ち消したりしているのではないだろうか?

また、琴窓の小窓の枠の部分に当たった音は、乱反射しているはずで、これがどう影響するかも興味深い。
b0098997_194007.jpg
乱反射した音は下図のように、琴筒内で反射を繰り返し、琴皮に戻る。琴筒の中で反射を繰り返し、消え果てるやつもいるかもしれない。
b0098997_205243.jpg

以上のように、琴窓には、音量と音質調整といういい面もあるが、「反射」という予測不能(俺だけ?)な問題もある事を理解すべきだ。 琴窓を設計する時には、この点に注意すべきである。

って、誰が設計するんじゃい!?

ということで、琴窓の謎 3 に続く
by soukichi_uchida | 2009-11-26 20:18 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
外弦のスペクトル分析(?)
分析と言っても、絵(スペクトル)を見て、好きな事いってるだけなんですが、、、

外弦(A)の、 開放弦(440Hz A3)、 弦の1/2(880Hz A4)、 1/4(1760Hz)を弾き 、これをマイクで拾ってPCに取り込んで efu さんの WaveSpectra にかけてみた。
結果はこれ ↓↓↓↓
b0098997_0124059.jpg
 音が高くなるにしたがって、
・倍音成分は少なくなり
・強度が下がり(音が小さくなり)
・ノイズが増えている


それぞれの特徴としては、
A3 (開放弦 440Hz): 倍音成分が非常に豊富。 奇数倍音(3倍音 1320Hz)も大きく出ている。また、小さいながら、D(293Hz)の音(内弦の共振)も出ているのが判る

A4 (1/2 88Hz):  一気に、倍音成分が減少している事が判る。 880Hzの倍音 1760Hz の成分もあり、これが元音よりも大きい。

A5 (1/4 1760Hz):  さらに倍音が減少し、全体的な強度も下がっている。 反面スペクトル全体がノイジーとなり、音もかすれた音になっている。

次い、スペクトル分析を行う前の生データを見てみよう。
b0098997_0351230.jpg
※縦横のスケールは深く考えないでください。。
なんとなく、Cosine なのが判る。 開放弦は倍数成分が多いだけに、波形も複雑。高音にいくほど波形もシンプルに、振幅(大きさ)も小さくなっている。 

さて、これで、マイクで取り込んだデータで、おおまかな傾向が掴める事が判った。 他の分析にどう利用できるかです。
by soukichi_uchida | 2009-11-26 00:46 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
二胡の雑音の定義
「雑音」という言葉は、これを使う分野によって、意味が異なっている。

では、二胡の分野での「雑音」の意味はなんだろう?
ぶっちゃけ、「出て欲しくない音」である。

二胡での「出て欲しくない音」には2種類あると考えている。

◆1つは
 二胡のまろやかな音を打ち消す、楽器のどこかと共鳴して
 発生する気持ちの悪い音。 
b0098997_23374823.jpg
これらは、特定の周波数成分を持っている。 例えば、例の金属音。高音部で発生しやすい、ちょー高音のハーモニクス音(キーンってやつ)。開放弦Aを弾いた時の内弦の共鳴 等

◆もう一つは
周波数帯域全体に現れる、いわゆるノイズ(ピンクノイズと思われる)。
b0098997_2346962.jpg
私の様な、ヘタクソが高音部を弾くと、かすれた様な音になるのは、これが多い為だと思われる。
原因はよく解らないが、弓使いの悪さや、セッティングの悪さにおり、不規則なビビりなどが原因ではないかと思われる。
目的とする音の強度が強い音域(低音域)ではあまり気にならないが、二胡は、構造的に高音に行くにしたがって、音の大きさは小さくなる。相対的にノイズの強度が上がる(S/N比が悪くなる)。結果として目的とする音がノイ「ズにうずもれてしまい、ノイズ音が目立つこととなる。

※ここで、初心者の「ギギギ」豚殺音は、ここでは論外とする。。。(^_^;;

ということで、素人の独断ではあるが、「雑音」の定義と、いいかげんな要因を推定したところで、次の段階に進む。
by soukichi_uchida | 2009-11-26 00:03 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)