上海蟹(大闸蟹)の季節ですね
でも、日本人的には、こっちの蟹が食べたい!
中国には、このタイプの足も食べれる蟹なかなかないんですよね~。(あるにはある)。
中国で蟹といえば、やはり上海蟹(大闸蟹)
その中でもトップブランドは
阳澄湖大闸蟹
阳澄湖=陽澄湖は蘇州にある湖です。
この季節街中、いや中国全土で、
「阳澄湖大闸蟹」よく見かけますね。
ほぼ養殖物です。
で、ここで疑問が?
阳澄湖って、13億の市場を満たせるだけの蟹の収穫量あるんだろうか?
まあ無理でしょうね。
偽物が多く出回ってると、中国人も言ってます。
質のいい偽物は
陽澄湖ではないものの、蘇州や無錫近郊で養殖された物。
まあこのへんはヨシとしましょう。
陽澄湖(近くで捕れた)大闸蟹 って事で。
※二胡では、無錫で製造した二胡も「蘇州二胡」と呼ばれて、無錫の職人たちは悔しい思いをしてるそうです。
そのへんの事情は過去記事
を参照願います
蟹も、無錫=太湖で収穫してても上海蟹と呼ばれる
「無錫太湖蟹」なんて聞いたことないですよね。
あわれ無錫、残念!! 加油!
それ以外は生産地不明(トレーサビリティの無い)の蟹たちです。
ここからがヤバイ話
1.薬漬けの養殖
蟹に限らず、海産物、畜産物の養殖には、多量の成長促進剤や抗生物質(病気予防)が使われてます。このことは、過去から数多く報道されてます。すごいのは、2週間で大人になる鶏なんてのもあるそうです。
13億の胃袋を満たすために、こうやってバンバン「製造」するんですね。
結果として、それを食べた人間に影響が出てる。幼稚園児に初潮がきたとかね。
2.汚染まみれ
そんなん、何食べてもあるだろ? と言われそうですが、蟹は特別です。
蟹は海や湖の底、泥の中を這いずりまわって成長します。
想像してみましょう。
蘇州、無錫周り、
工場排水、生活排水垂れ流しの河川から湖に水が流れ込む。
有機、無機に関わらず、有害物質はどんどん湖の底に堆積していく。
そんな中で蟹は育つ。
上海蟹で美味しい蟹ミソには
油分が多い。
大外に排泄されず、体内の油(ミソ)にその有害物質がどんどん蓄積されていく。
日本での話ですが、分析の仕事をしている知人が質量分析計(MS)で蟹ミソを測ったそうです。結果は、簡単にいうと「針が振り切れる」「計測不能」なぐらい有害物質が含まれてたそうで、その後彼は、この件に関しては黙ってしまいました・・・
MSは有機物質を測るもので、鉛やカドミなどの有害な無機物質は測ることはできません。こっちも測ったらどうなるのか?
一度やってみよう。
美味しい上海蟹ですが、食べ過ぎには注意しましょう。
○おまけ
「せいこ蟹」ってご存知でしょうか?
「越前蟹の雌」で収穫は11月~1月の期間限定。
雄のように足が長くなく、東京などの都市に出しても高値がつかず、多くは地元で消費されます。最近はTVで、「幻の越前蟹」として取り上げられ、出回るようにもなってます。
外子(プチプチの卵)、内子(朱色の成熟卵)たまりません。
じつは、うちの奥さんは福井出身で、年に何度か実家から蟹を送ってくれてます。漁師ではないのですが、やはり地元の人はいい物を手に入れますね。
これを知っちゃったら、上海蟹なんて目じゃないです・・・
で、子供たちが小さかった時
「蟹のミソには、毒がいっぱい入ってるんだよ」
「ミソは大人が食べる物」
「君たちは、この美味しそうな足食ってなさい」
なんて。。
ちょおおお、悪いおとーさんでした(^_^;;
ああ、蟹くいてぇ~
PS
中国で、蟹足っていうと、蟹カマですね。
なんちゃって日本料理屋とかなんちゃって寿司屋の蟹足は100%蟹カマなんで、ガッカリすることしばしばです。