■出会い
昨日の午前中、先日二胡の体験会に参加された方の
二胡を買いに行ってきました。
中国人女性Jさんと日本人男性Sさん
この人たちとは別に、
Whenever の納涼会後に
二胡をやってるお父さん紹介をしたいという
若い中国人男性とそのお父さんも、参加されました。
そのお父さんに手伝っていただき、何件かの二胡やさんで
二胡を選定。
何度も試し引きをするお父さん、
この時点で、
このお父さん、タダものではない事が明らかに。
結局、Jさんは、お父さんの余ってる二胡を安く譲ってもらう事になり、Sさんは来月の予算で購入することになり、今回は購入なし。
二胡屋を後にして、みんなでランチを食べて、二胡談義を。
そこで、お父さんの招待が明らかに。
息子さんと一緒に広州にお住まいかと思いきや、広東省の西端、湛江市にお住まい。この日の為に前の晩から、二胡を2台抱えて、6時間もバスに乗って広州まで出てきてくれたそうです。
お父さんの年齢は50歳台で、僕とは同世代
文革のころ、地元の音楽学校で二胡を習ってたそうです。時代も時代で、生徒がどんどん減っていき、最後は先生と一対一での授業だったとの事。
中国人の50歳台ってのは、僕らの目には60台に見えてしまいます。
環境の問題で劣化というか老化の度合いも違うんでしょうけど、大変な時代お生き抜いてきたという重みもあるんでしょうね。
卒業後、二胡の教師お10年間されてたそうですが、やはり音楽だけで食べていくのは困難で、現在は普通の会社員だそうです。
地元で、二胡の趣味仲間で楽団を作り、昨年は広州で開かれた広東省の二胡大会で、団体の部の銀賞を取るほどの実力。
いや~、すごい人が仲間になってくれました。
二胡の経験者が少ない現状ではすっごく心強い。
何曲か遺書に弾かせてもらいましたが、
やっぱ違うわ。。その差歴然です。
■発見1
ただ、面白い事に、このお父さん劉天華の曲はあんまりやってないんです。なんと、「良宵」初めて弾いた。 って言ってました。。。。マジかよ!
どうも、劉天華は、全然眼中に無いようで、やってる曲はほとんど広東音楽。楽譜みても知らない曲ばっか。
さすが、広東省。
しかも、ほとんど広西省というかベトナムの湛江。
二胡の世界も、上海、北京とは違った世界が出来上がっているようです。
すごかったのは、
楽譜ありゃなんでも弾けるよ!ってんで、
月夜と江河水弾いてもらったんですが、楽譜初見で、弾き切りました。
「楽譜は見りゃ弾けるが、
本当に演奏するのは、その曲を理解する事だよ」
とのお言葉。
(僕のヒアリング力での解釈たぶん、そんな事言ってたと思う)
最後は、入門者Sさんのレッスンを。
■発見2
も一つ、お父さんの情報では、
湛江にも、二胡を作ってるところがあるとの事。
中国の西端、ほとんどベトナムといってもいいような所、高温多湿な所で、二胡の工房があるんだー。 ちょっと驚きです。
確かに、去年すぐ隣の北海に行った時に、老高木とか、花梨とか木材を売りにした家具屋さんなんかがやたら目に来ました。そんな事も関係してるんでしょう。それと、ベトナムに近いって事は、蛇皮も入手しやすいのかな??
で、このお父さんは、
1万以上元もする高い(手作り)二胡は買わずに、友人の工房でで、量産品の中から当たり品を探して買うのが趣味だって言ってました。だから、彼の二胡の値段は3000元とか4000元ぐらいですって。
僕もお願いしようかな~。
ただ、こんな高温多湿なところで作られた二胡。日本に持って帰って、冬場どーなってしまうんだろう?ってのが心配です。
楽しい時間はすぐに過ぎてしまいます。
来月の再開を約束して、お別れしました。
PS
こーなってくると、まじめに練習しとかんといかんな~。。