二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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夏の二胡調整
久々の二胡話題 構造分析再開ですが、
ノーミソにリハビリが必要です。。 
書いてて、グダグダです。。。

<夏の季節ネタ>

梅雨場、夏場になると、皆さんもいろいろと工夫・調整されてると思います。

調整しなきゃいけない最大の要因は、湿度と暑さによる琴皮の伸びでしょう。
皮が伸びてしまうと何が起こるのかを考えてみましょう。
①の状態が皮の伸びもなく、最適に調整された状態だとします。
b0098997_236787.jpg
皮が伸びることにより、皮を押さえつけている駒の位置が下がる(沈み込む)。これによって、千斤と駒の頂点が作る角度が変わる(鈍角となる) これによって、弦にかかるテンションが下がってしまう。① ⇒ ②

この状態で、これまでと同じDとAを出すには、弦の巻きを強くしてテンションを上げることになる。③
結果として、弦から駒⇒皮にかかる力は皮が伸びる前と同じになる(たぶん)
b0098997_23252844.jpg
 しかし、なぜか、実際これだけの調整では、音質は元には戻らない。(でしょ?)

何が異なるのかと言えば、でも、千斤と駒の頂点の角度は変わってしまい。弦の振動系んp状態は①と②では異なってくる。
角度が変わるというのは、千斤、駒間の弦の長さが変わってくることを意味します(微々たるもんですが)

そこで、よくやるのが、「駒を換えてみる」です。
b0098997_23254099.jpg
駒の高さを高くすることにより、皮が伸びる前の状態①(千斤と駒の頂点の角度)を同じにする。
これにより、弦の振動系の条件は①と同じになる。 
比較的 ①と同じ音質を復活できるんじゃないかと思われる。
一見よさげに思えますが、 駒の体積が大きくなる、高くなる事による、音のエネルギーのロスもあるんじゃないかとも懸念されます

他の手としては、 「千斤の高さを低くする」つまり、弦を千斤で締め上げる。
これによって、弦のテンションと皮にかかる力を調節する。 千斤と駒の頂点の角度は①の状態に戻せる
b0098997_055025.jpg


などなど、いろいろと対策が考えられますが。
夏場・梅雨場の、ブモーっとした感じを、一番いいとき(っていつ?)に復活調整するには

・琴皮が振動するのに、最適な張力。
・駒と千斤の間の弦の最適な長さと張力。
このへんが、パラメータなんでしょうね。

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追記
 琴の木材が湿気を吸い込んで、全体の響きを変えてしまうって事もあるのかな?
by soukichi_uchida | 2010-07-24 23:27 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
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