二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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弦の劣化 その3 (延びと不均一性)
弦の延びって、金属の延びなんで、こんなことは専門に研究してる人たちがいるでしょう。素人があれこれ考えてると、ツッコミ入りそーです。むしろ nishino さんとこの専門ですね。

で、今日は、弦の不均一性と延びを考えます。

これまでは、弦の材質が均一で、太さも一定だとして考えてきました。
でも、実際には、材質や太さにバラツキがあるはずです。

●材質の不均一性の影響

弦の元素分析でも明らかな様に、弦は合金です。
異なる金属を混ぜているのですから、必ずしも均一とは限りません。
混ざりの良い所、悪い所があるはず。

混ざりの良い所と悪いところは、張力がかかった時の耐久性が違うはずです。 
そんな弦に張力をかけると、延び易い所と延びにくいところが存在します。 
こんな感じ。 ↓ 
b0098997_14181219.jpg

●太さの不均一性の影響
弦のような線材を作るときは、棒状の材料に圧力かけて引っ張って、
線材が出来上がります。機械の精度や、作業者の腕なんかで、
太さのバラツキってあるはずです。

太いところは、引っ張りに強く、細いところは弱い。
b0098997_14384642.jpg

ということで、
弦に長時間張力をかけることいよって、弦は延びる。 
それだけじゃなく、元々の不均一性に起因して、
沢山延びているところと、あまり延びていないところができてくる、って事です。

これが、音にどう影響するのかは、よくわかりませんが、
その弦が生成する理想の倍音構成ってのがあるとすれば、
そこからずれた構成になるんじゃないかなとも思われます。
それよりも、こんな状態になった弦は、切れやすい。
そっちのほうが、重要かも。

-------------
弦の元素分析をやってて思ったのは、 成分はそんなに変わらないのに、
値段の差が一桁あったりする。
この理由はやっぱり、
採用する合金の質の良さ(均一)と、線材にする時の仕上げの均一さ
なんじゃないかと思えてきました。
音はともかく、それだけで、耐久性が違ってくるわけです。

耐久性がいいって事は、音質と音量に変化が無いってことですよね。

その4 に続く、 (内弦の巻き線)
by soukichi_uchida | 2010-04-18 15:02 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(1)
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Commented by nisino at 2010-04-18 16:11 x
お言葉に甘えて、さっそく突っ込みを入れさせていただきますと。弦の合金の組成は同じでも、多分焼きなまし、(焼き入れ)
の良し悪しでるのだと思います、鋼系は、その質が全て、このことに懸ります。
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