二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
タグ
カテゴリ
検索
弦の劣化 その1
Jimmy さんに、いいネタをいただきました。

弦の経年劣化と音の関係」ってお題ですが、
まず「弦の劣化ってなんだ?、なんで?」を考えてみます。

弦の劣化は大別して2種類あると思います。

錆と延び。

それぞれからの影響を展開する前に、弦の固有振動を思い出しましょう。
一定の長さで、張られた弦が持つ、固有の振動数は いつもの式で表されます。
b0098997_1335914.jpg
 L:弦の長さ(駒から千斤までの距離)
 ρ: 線密度 Kg/m (1m あたりの弦の重さ)
 T: 張力  (弦を張っている力)
この式に対して、錆と延びがどう影響するかを考えてみましょう。

●「延び」に関して
ギターの弦は6本で約1t の力で張られているとの話を聞いた事があります。 
二胡は2本ですから、その1/3 だとすると、300Kgぐらいの力で2本の弦が
張られていると想像されます。(何ケタも違うってことはないと思います)

これだけの力がかかっているのですから、二胡を演奏する事無く、長時間放置
しているだけでも、弦は少しずつ延びます。

で、弦が延びる事により何が起こるか? ですが
 延びる ⇒ 細くなる =単位長さ当たりの重さ(線密度)が減る
です

線密度ρが小さくなり、他の条件 弦の長さL、張力T が同じだとすると
T/ρ の値が大きくなり、振動数(周波数)が増加します。

音の高さが変わってしまっては困るので、張力Tを調整することになります。
つまり張力を小さくする ⇒ 弦のはりを緩める

長々と書いてきましたが、結論としては、
時間が経つにつれて、
同じ高さの音を出すために、弦の張りを緩める必要がある

となります。

最近、弦の張りが無くなってきたなー」と感じるのはこれです。

年齢とともに、髪の張りがなくなってきたなー、と似てますね。。。

弦が延びてしまった事による、悪影響は他にもあります。

その2に続く。
by soukichi_uchida | 2010-04-17 13:38 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://soukichi.exblog.jp/tb/13165026
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 2回も、こんなタイミングで? 3回目 >>