二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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nisino さんのコメントより(雑音を見直す)
すごい、すごすぎるコメントなので、レスでは書ききれないので、
記事にしちゃいます。

>布地無くてもちゃんと鳴るものも、出来ましたよ。
>まだ少量ですが、雑音無です。
>この布地(スポンジ)皮を抑えてるのでは、ありません。
>皮を抑えなければいけないほどの圧力をかけなければ、いけないというのが、
>そもそも、間違いなのです。

確かに、圧をかける必要はなく、軽く乗っけるだけでも効果はあります。
軽く触れているだけでも、音質が変わります。

>まだ完全ではないですが、そのうち完全なの作りたいですね・
>まず、第一、台と弦との、接触部分の、不安定さ、駒と、皮面との、接触部分の、
>不安定さ、それと6枚の板の共振の不安定さ、竿と胴との接触面の不完全さ、
>とくに台側の差し込みの不完全さこれらが、雑音の原因です、
>と、皮の張り方の斑、蛇は、縦横の伸び率が違います、ましてや、
>尻尾からお腹(お腹以上は、基本的には、伸びすぎるので、私は使えません)
>まで、伸び率が変わります。濡れているときに、張るのですから、乾けば当然、
>胴にかかる、張力が変わり、例え、一定の音に削り込んだ6枚の胴板でも、
>音が変わります、その変った共振に所る雑音もあります。

うーん、すごい!
nisino さんの言われるとおり、作りの雑さや、皮や木という天然物を使っている
が故のバラツキが要因だとは思っていましたが、
これを乗り越えた作りこみと、材料選びで、「控制綿無し」まで持っていけるんですねー。

ただ、控制綿の役割の一つは、音質のコントロールだと思われますので、
捨てがたい気もします。

>とこんな感じが、雑音(二胡の良い雑音?、倍音?)の原因だと考えていますが、
>いかがですか。

二胡本体の要因をあまり考えずに、それをいかに抑えるかばかり考えていたので、
今回いただいたコメントは目からウロコでしたし、とても勉強になりました。
今後の参考にさせていただきます。

ところで、二胡の雑音ですが、以前の記事でも書いてますが、
何を持って雑音というかは、いろいろな見方があります。

弾き方で対策できる事もたくさんありますが、
それはクリアしたものとして話を進めます。

まず、
1) スペクトル分析をすると、スペクトル全体に渡って、周波数に
   関係なく出ている音

     「ザー」とか「ジー」という雑音(ピンクノイズなど)

   ※音を取り込んでしまうと、この辺は、いかようにも処理できるはずです。
   CD で二胡音を聞いて。
   「なんで俺の音とこんなに違うんじゃー」と思うのは、
   腕(演奏技術)の話は別にして、こんなところにあるはずです。

 この対策は2つのアプローチがあると思います。
 S/N(シグナル vs ノイズ)比を向上させる。

 a) Nを小さくする。
   S が同じでも S/N 比が大きくなる。

 b) Sを大きくする
  Nが一定なら当然、比は大きくなる。

二胡の高音域では、音量が下がる、ノイズは一定だとすると、
結果として、S/N 比は悪く(小さく)なります。

 私が、駒の形状や、位置、擦原点はどことか、千斤の最適な位置は?
 とかやってるアプローチは 後者に相当してると思います。

 a) のアプローチを考える必要があります。
 ⇒ これは今後のテーマですね。

次に
2) 出てほしくない特定の周波数(音)

これは、多くの定義があります。

a) 一番わかり易いのは、特定の周波数(音)に依存して出てしまう音
  いわゆる「ウルフ音」ですね。

  これは、駒と駒から下の弦の存在から宿命みたいなもんじゃないかと
  思います。(バイオリンや、チェロでも未だに悩んでるし、、)

b) 金属音
  これは、未だに悩んでします。
  構造や、仕上げで、ずいぶん違うんじゃないかと思います。
  金属音はキンキンする音、期待しない高い周波数成分が
  含まれてる。
  これの要因把握と対策。。

c)  期待しない共振
  特定の音との共鳴ではなく、ただ振動してるだけの音
  ビビリとでもいうか。

d) 残響音
  二胡には存在しないはずの、残響音。
  これがあると、なんとなく安っぽい音の感じがします。
  極端な例としては、琴筒をカンズメのカンを使ったよーな。
  これは c) と同じことかもしれません。
 
ここまでが、もっともわれわれが感じている雑音じゃないでしょうか?

特に上の二つ b),c) は作りこみで対策できるんじゃないでしょうか。

ほかに考えられるのは、
琴皮が発生する 倍音以外の周波数成分
つまり基音の整数倍以外の音。

太鼓のように、膜の振動は、弦の振動と違い、倍音だけでは構成されて
いないそうです。
これも期待しない音じゃないでしょうか?
ひょっとして、これをコントロールしているのが、控制綿じゃないかとも
思いい始めました。

ということで、「雑音」の要因をきちんと把握しないと、
作り手、使い手のそれぞれ、遠回りした調整をすることになると思います。

でも、これまた、奥が深く、長~い テーマですね。。。
by soukichi_uchida | 2010-03-31 22:25 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(5)
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Commented by nishino at 2010-04-02 16:03 x
すみません、もうひとつ言わせていただくと、
弓を弾く時にでる雑音、これ気にしない人もいますが、
シュー、ジャーとずうっとでる雑音、「ざー」とか「ジー」と書いていらっしゃったのは、弓の毛が、デンペンの端をこする音だと思います。だからずーっとなっているのだとおもいます。
これはホントの雑音ですね。消せますよ。実物で。
Commented by nishino at 2010-04-02 16:05 x
たびたび失礼
Commented by soukichi_uchida at 2010-04-03 00:32
すみません、ちょっと説明不足でした。 ザーとかジャーは、放送が終わった後のTVの音の例えで、ランダムノイズの事を言いたかったのです。 擦弦楽器の特に周波数の高いところは、ピンクノイズというものが、宿命のように含まれます。 その含まれ具合で、いい感じだったり、ダメな音だったりします。松脂の粒粒と弦が発するランダムなノイズがこれの原因とも言われています。 
で、ご指摘の、毛とテンベンが擦れる音、確かにこれもアリですね。なるほど。。
 
Commented by nishino at 2010-04-08 22:12 x
かなり、本格的な、研究なさっているみたいですね。
1度、私の作った二胡、弾きにいらしてください。
こんな、ブログ立ち上げました。
http://blog.goo.ne.jp/ko-shun-do
5月には立ち上げます、
良い二胡ひろでるために、貴方の、お力が、大変役に立つと思います。
宣伝になるみたいでしたら、このコメント、どうぞ消してください。西野
Commented by soukichi_uchida at 2010-04-09 00:28
おおっ!nishino さんもブログ立ち上げですかー。楽しみです。
で、仕事のバタバタが落ち着いたら、ぜひ一度遊びにいかせてください。 
音をだしての評価をするには、力不足だと思いますが、よりいい音をだすための、試行錯誤的なアイディア出しには、微力ながら協力させていただきます。 
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