>ポンポンと皮を叩いた時の音の違いが、弦の振動が駒から皮に伝わって
>音になった時にどう影響するかの答えは何も出てないな~。。。
の続きです。
駒を置いた状態で考えます。
駒をコンと叩くと出てくる音が G だとします。
弦の振動一回が、この「コン」に相当するとします。
弦がAの振動をしているとすれば、1秒間に440回 G の音が出ている事になります。 こうなると人間の耳に聞こえるメインの音はA、 もとのGの音は「味付け=音質」になります。
これを式で書くと
Y(t) = A×sin( 2π・ωa・t ) × B×sin( 2π・ωb・t )
ωa: 弦の 周波数、ωb: 駒(皮)を叩いた時の音の周波数
になると思われます。(いわゆる振幅変調)
※あまり自信なし。。。
これを絵で見てみましょう。
駒を コンコン と 1秒間に 440回叩きます。 一秒間に440回 G が鳴ります。
Aの振動はこの絵のように不連続ではないので、実際には、こんなんになったり
こうなったりします
ちなみに上の絵は、皮を叩いたときの音が、Aに近い場合、下は離れている場合の模式図です。 A の音でもずいぶん趣が違ってきてますよね。
ここで、一つ解ったことは、 音質に影響を与えるのは、(整数)倍音だけじゃなくて、皮の厚さや張りに基づく音(皮の固有振動数?)が入ってるって事です。
これは、二胡の個体による音の違いの要因の一つですね。
もし、どの二胡も、駒を置いて叩いた時の音がCとGだとした場合、
A の音を弾いた時に
G が入っていれば 7th の音が入ってる。 ⇒ ブルージーな感じがする
C が入っていれば Am。 ⇒ 悲しい感じがする。
二胡の音が、なんだか物悲しげってのは、こういう所に原因があるのかな???
なんちゃって、、
これは全く自信なし。
PS
piano さんの二胡は CとGだそうです。
全く自信はないのですが、僕の二胡(北京1号2号、蘇州1号)は駒を置いた状態でGに聞こえる気がします。 piano さんの4本、僕の3本で計7本での結果が、GまたはC。
これはひょっとして皮張り職人さんたちの秘伝に近づいたのかもしれません。
厚さもマチマチなのに、皮の張り具合はどうやって判断しているんだろう? という疑問がありましたが、コンコンって叩いてみて、GとかCが出れば、「こんなもんかな?」ってやってるんじゃないでしょうか?
二胡工房さんとこに何かかいてあるかな?