二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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二胡弦の材質を元素分析してみる
18-Jan-2010 追記:
今回分析に使った装置は、炭素(C)の様な軽い元素は測定に引っ掛かりません。 SUSには、コンマN%の炭素が含まれていますが、その違いまでは分析不可能です。でも炭素の含有率の硬度に影響してるので、重要なファクターの一つがこの手法では分析できません。

本文 ------------------------------------------------------

二胡の内弦と外弦は、明らかに音質が違いますよね。

要因としては
1) 弾き方(腕)の問題
2) 楽器そのものの特性
3) 内・外で太さが異なる
4) 材質が違う
5) その他(弦の表面加工など)
でしょう。

2)に関しては、二胡本体の共鳴、共振、反響などいろいろ要因がありそうです、駒とか千斤でもなにかやれそうですね。。(ウズウズ。。。。)

今、自分でやれる事なにか?って考えてたら、
「そーだ、俺、元素分析する装置使ってるよな」、、ということで、仕事のふりして測定してみました。

測定した弦は、蘇州1号におまけで付いてきた、日本ではあまり見かけない物。

まず内弦のスペクトル
b0098997_20173426.jpg
鉄が主成分で、クロム、ニッケル、等が入っているのが解ります。次に大雑把に定量を行ってみると。
b0098997_20355565.jpg

次に外弦
b0098997_20374946.jpg
b0098997_20414098.jpg
98%ほどが鉄で、リンが1%で後はゴミみたいなもんです。

金属の種類としては、ステンレスですね。ステンレスには SUS304 とか304って種類があって、内弦・外弦でそれを使い分けてるんでしょう。

まあ、こんな感じで、二胡弦の成分が分析できる事が解りました。 「銀」が入ってるとか、コーティングしてある事をウリにしてる物もありますので、こういうのも調べてみたいですね。

ただ、この為に弦を買い集めるお小遣いは無いんで、弦の張り替えのタイミングで測定するしかありません。このテーマは長期戦ですね。。。

PS
この手の調査結果の公開は、メーカー名出したりすると、後で訴えられてリしますので、要注意です。メーカー名は伏せておこないますので、あしからず
by soukichi_uchida | 2010-01-16 21:21 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(3)
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Commented by 達人 at 2010-01-16 22:35 x
これは凄いです。
二胡弾きされてる方で色々と作ったり調べたりする人は多いですが、弦の成分を分析してしまうなんて、ほんとに驚きです。
弦の成分はネットで調べてもまったく解らなくて、あきらめていました・・・。
私は仕事で鋳造もしていたことがあるので、この成分表はとても貴重だとおもいます。
おそらく配合量も大きく弦の音色を左右しているのでしょう。
長期戦でもいいのでまた調べてみてくださいね。
Commented by Jimmy at 2010-01-17 03:05 x
おぉっ!
すばらしい分析です。待ってました、こういうの。
その昔、名器(トランペット)の音の分析で某巨大楽器メーカーがやっていたのを思い出します。これで再現した材料を使って製作した楽器はかなりいい音だったそうな。
どういう組成のものがいい音なのか分析していただくと面白いですね。

興味津々
Commented by soukichi_uchida at 2010-01-18 11:22
金管楽器なんかは、効果ありそうですね。 やるでしょう、こういう分析は。二胡弦も差があるとすれば、はっきりと差がでると思います。 これは面白そうなテーマです。
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