このタイプの駒ありますよね。(多層の駒)
これは、究極の駒の一つの材料だという事に気が付きました。
ただし、これは、全くの想像であり、測定・検証したわけではありません。
キッパリと! いつもの、妄想です。。。
という事で、 キーワードは、
インピーダンス!
一つ前の記事で、インピーダンスという言葉を使いました。
1) 弦と駒、駒と琴皮の接合面での、音の伝わりやすさ
(インピーダンスマッチング)を考える必要がある
音の世界でインピーダンスとは「音の伝わりにくさ」の事を意味します(たぶん)。また、
密度の高い(固い)物ほどインピーダンスは低くなります(たぶん)
インピーダンスの差が大きい物質間では、音は伝わることなく跳ね返されてしまいます。 例えば、空気と木の壁では、インピーダンス差が大きく、ほとんどの音は跳ね返されてしまいます。
インピーダンス差は小さい方がいいんでしょうね。 きっと。 という事で、上図のタイプの駒は、弦、駒、皮の間のインピーダンスを調整する為の工夫をしてたんですね。
通常、二胡の音は、
弦から駒へ、
駒から皮へと音が伝わります。
それぞれの
材質の固さは 弦(金属)>> 駒(木)> 皮 という順になります。
インピーダンスでは 弦(金属)<< 駒(木)<皮 となります。
ここで問題は、
弦 と 駒 の間のインピーダンス差が大きい事です。
これを少しでも緩和させるために、駒の直接弦と接触する部分に、駒本体より密度の高い(固)木をかませる。
結果として、
弦(金属) < 駒第一層(固い木) < 駒(普通の木) < 皮 とインピーダンスが極度に変わる事が避けられます。
こんな感じの多段構成も考えられますね。
というか既に存在してます。(解ってやってるとすれば、スゴイ! むしろ、僕はいまさら何一言ってるんだという事になります。。。)
では、弦を受ける部分に使用する木は何がいいのか?
弦よりは、柔らかく、ベースとなる駒の木より固い物ですよね。。
黒檀や紫檀の様に固いのがベースだと、意味は無いのかもしれません、逆に皮と駒のインピーダンス差が気になります。
究極の駒へ適用するとすれば、横方向の振動も拾うので、こんな感じとなる。
この部分は、出来るだけ固い木材を使用する(黒檀か紫檀?)ベースは皮とのマッチングを考えて柔かめの木(何がいいんだろう?)を選択する。。。
まだまだ、遠いなー、究極の駒。。