二胡の奏法・構造分析・改良・中国の琴行情報、広州・上海ネタなど
by Star Gate Erhu
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究極の駒再び!8 ( 材質に踏み込んでみる )
このタイプの駒ありますよね。(多層の駒)
b0098997_1384415.jpg
これは、究極の駒の一つの材料だという事に気が付きました。
ただし、これは、全くの想像であり、測定・検証したわけではありません。 
キッパリと!
 いつもの、妄想です。。。

という事で、 キーワードは、インピーダンス

一つ前の記事で、インピーダンスという言葉を使いました。
1) 弦と駒、駒と琴皮の接合面での、音の伝わりやすさ
  (インピーダンスマッチング)を考える必要がある

音の世界でインピーダンスとは「音の伝わりにくさ」の事を意味します(たぶん)。また、密度の高い(固い)物ほどインピーダンスは低くなります(たぶん)

インピーダンスの差が大きい物質間では、音は伝わることなく跳ね返されてしまいます。 例えば、空気と木の壁では、インピーダンス差が大きく、ほとんどの音は跳ね返されてしまいます。
b0098997_316527.jpg
インピーダンス差は小さい方がいいんでしょうね。 きっと。 という事で、上図のタイプの駒は、弦、駒、皮の間のインピーダンスを調整する為の工夫をしてたんですね。

通常、二胡の音は、弦から駒へ駒から皮へと音が伝わります。

それぞれの材質の固さは 弦(金属)>> 駒(木)> 皮 という順になります。
インピーダンスでは 弦(金属)<< 駒(木)<皮 となります。
ここで問題は、弦 と 駒 の間のインピーダンス差が大きい事です。
b0098997_322265.jpg

これを少しでも緩和させるために、駒の直接弦と接触する部分に、駒本体より密度の高い(固)木をかませる。
b0098997_335827.jpg
 結果として、弦(金属) < 駒第一層(固い木) < 駒(普通の木) < 皮 とインピーダンスが極度に変わる事が避けられます。

こんな感じの多段構成も考えられますね。
b0098997_3491012.jpg
というか既に存在してます。(解ってやってるとすれば、スゴイ! むしろ、僕はいまさら何一言ってるんだという事になります。。。)

では、弦を受ける部分に使用する木は何がいいのか? 
弦よりは、柔らかく、ベースとなる駒の木より固い物ですよね。。
黒檀や紫檀の様に固いのがベースだと、意味は無いのかもしれません、逆に皮と駒のインピーダンス差が気になります。

究極の駒へ適用するとすれば、横方向の振動も拾うので、こんな感じとなる。
b0098997_4241499.jpg
この部分は、出来るだけ固い木材を使用する(黒檀か紫檀?)ベースは皮とのマッチングを考えて柔かめの木(何がいいんだろう?)を選択する。。。

まだまだ、遠いなー、究極の駒。。
by soukichi_uchida | 2009-12-13 02:46 | 二胡うんちく | Trackback | Comments(6)
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Commented by 二胡ぶろ at 2009-12-13 16:13 x
駒の材質を2種類使うことにこのような考え方があるとは思いもしませんでした。なるほどなあと関心させられます。でもヴァイオリンにはこのような駒はなさそうな気がしますね。

材質、とても難しい問題ですね。きっと何が一番いいとは一概決めることはできないようなものだろうという印象はあります。
Commented by soukichi_uchida at 2009-12-13 20:05
バイオリンは、ボディーが木で、駒も木なので、ここの部分の差は二胡ほどないと思います。 したがって、3層構造はない。 でも、弦を受ける所はインピーダンス差があるはずですが、なんで無いんだろう? これは要調査ですね。
Commented by 二胡ぶろ at 2009-12-13 21:32 x
駒を作ることにおいて1つだけ心配していることがあります。駒を変えることによって二胡個体のパフォーマンスは大幅に変わりますが、たまたま楽器と相性の良い駒という場合は、その二胡に対してのみ良いパフォーマンスを発揮する場合があります。中にはどの二胡に対しても良いパフォーマンスを発揮する駒というのがありますが、これは見た目上、他駒と比べて何が違うのかは良くわかっていません。同じに見えます。見た目が同じなのに良い音がする場合とそうでない場合があるとすると、私が駒を作ったときにそれだけでその駒のデザインと性能の価値を決めつけてしまうわけにはいけないのだろうと思うのです。
Commented by 二胡ぶろ at 2009-12-13 21:33 x
作らないと試せないのですが、測定などしないで主観で判断するとしても、同じ材質で複数個、違う材質で複数個など個体差の平均をとれるような検証、また複数の二胡に対しての検証(木の違い、皮の厚さや千斤の高さによる弦の張力と皮への圧力の違いなど)、駒の検証をするのは大変だろうと想像しています。二胡の個体によって求められる最適な駒の条件は違いますが、それでもどの二胡に対しても既存のデザインの駒よりよいパフォーマンスを発揮できるという確証を持てるところまで究極の駒の追求が進むといいなとは思っています。
Commented by 二胡ぶろ at 2009-12-13 22:04 x
理屈上は弦の密度から皮の密度までグラデーション的に変化する材質が良いんですね

感覚的に、伝えすぎてもいけないというような気もしています。

最近二胡はスピーカーに似ていると考えています。弦は電気信号、駒はコイル、蛇皮はコーン、胴は箱。 スピーカーの場合、箱の形状が音質に及ぼす影響が大きいと思います。箱の材質、容量、内部構造、穴の位置などで音のふくよかさや倍音感などが大幅に変わります。ということは二胡の胴も大幅に変えればまったく違う響きが得れそうかなあなんて… でもあの形状から外れい形状で音を出すからこそ二胡なんですよね こんなことをいうと蛇皮より木の方が効率がいいとか、別な楽器になってしまいますね
Commented by soukichi_uchida at 2009-12-13 23:55
あはは、ドウドウ二胡ぶろさん、二胡本体まで手ーいれちゃいけません。。あくまで、我々愛好家ができる範囲ってことで、、皮が木だと、板胡になっちゃいますよー
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